【北毛再起動】20171109 国際的とんかつへの道
故郷をどうにか活性化したいとの思いで意気投合した幼なじみたちと会社を作って既に三期目にはいった。いろいろと奮闘中ではある。
その一つが、
関越自動車道を沼田インターで降りて、国道120号線を日光方面に左折して走ると、上州豚を使って工夫をこらした美味しいとんかつ料理を提供する店が並んでいる。上州沼田とんかつ街道だ。
いずれも柔らかい絶品の素材に加え工夫をこらした味付けや、「ブラタモリ」でも紹介された河岸段丘を見下ろしながら食事を楽しめる店など、これからの季節スキー帰りに立ち寄っていただければと思う。
さて以前から交流のある中国出身者がインバウンドの広告ビジネスをしているので、地方へきてもらうための広報を相談していたのが、いくつかのアイデアをいただいたので今後地元で企画を勧めて行きたいと思う。ついでに感触を得るためにこのとんかつ街道を紹介してみた。
「一度食べてもらえば気に入ってもらえる。」
「。。実は、とんかつ苦手です。」
「え、、!?」
よく聞いてみると、まず、
・色がダメ。それから
・脂が多すぎるのは健康的でない。そして、
・黒いソースの味がだめ。甘すぎる。
いずれも売りの部分を全て否定されているのだ。
この相談の前に、地方創世を描いた小説「和僑」を読んだのだが、その中にアメリカ人への日本自慢の牛肉ステーキを紹介するシーンがある。
脂ののった絶品の霜降り和牛をアメリカ人に試食してもらい、一口目は
「こんな柔らかい肉は初めてだ」と賞賛されるが、その後こっそり英語で、
「こんな脂っこい肉はもう食べられない」
と耳打ちされる。アメリカ人には、霜降り肉は、脂が多すぎるのだった。
2つの例が示唆するのは、味は万人に受けるわけではないという当たり前のことを忘れがちだということ。
ただ、TV番組などでは、とんかつは海外からの旅行者にも好評だという報道もある。前述の中国友人のご家族はとんかつ大好きだという(ただし太り気味)。
まずは食べてもらって反応を見ながらアレンジしていくなど試行錯誤が必要だ。
まだまだ国際的とんかつへの道のりは、旅の途中だ。