【半蔵門ビジネストーク】20171127 めちゃくちゃ忙しいけどやりがいがあるのはブラックなのか
若い「友人の友人」と、「その友人」の会話である。
「友人の友人」久しぶりね。飲みに来たの久しぶりだし。
「その友人」どう最近?仕事忙しいの?
(以下、太字が友人の友人)
上司もまわりも仕事がトロくて、私がいないと回らない。だからめっちゃくちゃ忙しいけど、やりがいがある。でも体はつらいことがある。
それってブラック企業じゃん!?
いや、でも”いや”ではないのよ
でも体がつらくなるほど忙しいんでしょ?休みはあるの?
あるけど連続では休めない。土日は仕事あるし。
まあそれは仕事柄ね。でも連続休めないのはつらいわね。
給与もそれほど高くない。残業も決められてるし。
え!サービス残業ってやつ?
うーん、自主的にそうなっちゃうかな
それってブラックの要素あるよ
でも私がやらないと仕事がうまくいかないのよ
上司の仕事じゃん?
上司もマネージメント苦手っぽいの
そんなの部下が気にすることではないしー
私の性格でやってしまわないと気がすまないのよね
他の人はいないの?
バイトも使えないというか気がきかない
バイトちゃんと働けし!
教えるより自分でやったほうが早いもの。。。
* * *
きっとこの職場を覗いてみればブラック的には見えないだろうし、事実、ブラックではないのだろう。
現在は、「友人の友人」が自分のキャパシティでモチベーションを持って、自主的に仕事に取り組み、しかも楽しそうだ。やりがいも感じている。そしてまだ体力にも余裕があるようだ。
しかし、ブラックの種はみえる。
- マネージメントが苦手(と見える)上司
- そういう人が上司になってしまう制度
- 育成しない「友人の友人」もしくは上司
- サービス的超過業務に気が付かない上司・同僚・本人
- この傾向を認識していないか、対策をしていない上司・管理者
これは多くの中小企業の傾向だと思う。仕事量の規模が小さければ上述のような個人の許容量の範囲でなんとか吸収できるからだ。ビジネスが拡大して仕事量が増えてくると最初に頑張っている個人に負担が過大にかかってくる。その時にうまくシステムを変更して対処できればブラックにならないでいけるが、何もしないで個人への負担のままだとその個人に影響が出てくるだろう。
しかし中小企業の問題は、事前に対処するときに、システム変更が優先してしまい過大な経済的負担になって経営的に崩壊する可能性もある。
難しいところである。