【読書/映画感想】20180105 ユニバーサル広告社 〜 あなたの人生売り込みます 〜
昨年の秋のドラマは豊作だった。
過疎化した小さな港町に写って来たユニバーサル広告社がシャッター通りとなった街を活性化していく物語。
さくら通り商店街。みんなのんびり暮らす。平凡でいい人で純粋な人々なのだが欲がない。別に何かを変えようとも思わない。どこかの街に似ている。いや、日本の過疎化に向かう地方都市はみんなこれに近い筈だ。
ユニバーサル広告社は、商店街のチラシをつくったり、HPをリニューアルしたりしながら、街の人の心を少しずつ前向きにしながら盛り上げていく。
街を盛り上げていく、地方創世の物語だ。
- 鈍感力
ユニバーサル広告社の社長は、蝶ネクタイをしめて、営業をしている。といってもそんなシャッター商店街だからチラシがあるかないかというレベル。社長がそれいいねという広告はダメな広告として没になる。しかし、何が起ころうとどんな危機になろうとどうにかなるさとひょうひょうとしている。それが実はみんなにも必要なことなのかもしれない。
- 前向き
地方創世はみんなを前向きにすることが最大の目的だ。引っ込み思案で限界を自ら設定してしまっている商店の心に前向きを再び芽生えさせることだ。いや違うな。前は向いている。向いているけれど足がでないのだ。前に足を出すためにどうすればいいのか。
小さいな一歩を出すためにどうするかだ。
- 明日を信じて明日を夢見て
それにはこの一歩が何かを変えると信じることだ。すぐではなくても明日。明日ではなくても近いいつか。
- キーマン
地方創世を進めようとしていると「あなたがキーマン」だということを言う人がいる。しかし、本当に必要なのは、街に根ざしてくらす誰かをキーマンにすることだ。そうでなければ持続可能な創生にならない。
地方の彼らに見て欲しいドラマだな。
ちなみに原作はこちらだ。
ところで、このドラマは12月1日の第7回で最終回を迎えた。7回とは中途半端だが、中断だろうか?視聴率悪かったのか?金曜日の8時がゴールデンタイムだった時代ではないのかな。
(はてな1020記事)