【半蔵門ビジネス雑談】20180129 センセーショナルを取り除く
情報は溢れている。ネットのない時代と比べたら。。各新聞とそのネット版はもとより、単独のネットサイト、まとめサイト、企業やニュースサイトの運営するブログ、個人ブログ、動画サイト、ソーシャルネットワークサイト。。。比べる意味もないくらい溢れている。
書いている人は読まれたいと思っている。せめてタイトルだけでも。タイトルで内容をいかに表すか。そしてタイトルを刺激的にして目に止まるように、できれば読まれるように、読まれなくても印象に残るように。
記事をまとめて二次的意見を描く人にとってはタイトルだけで内容を推測し、それが自分の記事の主張に沿うように推測で膨らませている場合も少なくない。だからタイトルがセンセーショナルになっていく。
でもそれが不快に感じるようになってきた。例えば昨年の記事のいくつか。
白鳳たたきに見る日本型イジメの構造
「白鵬たたき」にみる日本型"イジメ"の構造 | スポーツ | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
白鵬は強いかもしれない。暴行事件には直接手を下していないが、その場にいたこと、モンゴル力士としては強い立場らしいことなども踏まえて、逆の意見もあるはずだ。モンゴル型いじめというのはないのか?そのあたりを踏まえると、白鵬をたたくのが、日本型いじめという一側面だけしかないように感じさせることになってしまっている。
白鵬たたきも貴乃花たたきもいじめではないのか?というのが記事の内容だ。
無意味で過剰な放送が日本に溢れる理由
「無意味で過剰」な放送が日本にあふれる理由 | 哲学塾からこんにちは | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
「静かな街を考える会」の誰かが書いた記事だから、”無意味”で”過剰”(だと彼が思っている)放送としているが、記事内容では、エスカレータに注意してくださいなどの注意喚起の放送はなくなるとまた苦情がくるということで、必要とされているのが実態だそうな。記事題名は、無意味で過剰がみんなの意見のような印象を与える。
無意味で過剰な放送に思えるものもなくなると苦情が。。が本文の内容。
新幹線重大インシデントは何故起きたのか
新幹線「重大インシデント」はなぜ起きたのか | 新幹線 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
インシデントは、異臭や異音から調査によって発見された台車の亀裂だ。異物の衝突の可能性やその他の物理的な劣化によるものかもしれないらしい。たしかに、影響やこれまで無事故、安全で名高い新幹線での”重大”なインシデントというのはわかる。しかし、これらは起きうるのではないかな?”なぜ起きたのか?”というタイトル文脈から、なにかとんでもない不手際があったように思えてしまう。でも、それはまだ未確定。
「新幹線重大インシデント発生、原因究明が進む」 が内容。
受信料制度合憲でも山積みする課題
NHK受信料制度、「合憲」でも山積する課題 | メディア業界 | 東洋経済オンライン | 経済ニュースの新基準
山積み?単にお金をケチるだけでなく見ていないのに払いたくない視聴者に、払ってもいいと思える番組や施策の1点だけではないか?
「合憲。あとは魅力ある局に」が内容。
要するにいいたいこと、誘導したいことをタイトルに籠めるのではなく、様々な視点からの事実や可能性を公平に伝えるべきだということだ。ジョディフォスターのインタビューがそれをいっている。
「本当に物事を変えるためには、反対側の声も聞きたいものです」
ジョディフォスター
でもやはり。
センセーショナルな要素をタイトルから取り除くと眼にとまりにくくはなりますな。。。。
(はてな1044記事)