さらっと仮想通貨【半蔵門ビジネス雑談】20180416
年初のコインチェック事件の対応や論評がまだ花盛りだった2月1週目、米国の株安が1600ドルを記録し、日本でも1000円以上の下落、アジア市場も連動してしまった前日の2月5日に、ビットフライヤーでイーサリアムを買って見た。
といっても、10000円分だから、0.1イーサだけね。
10年前に株式オンライン取引口座を開いた際に比べると相当に簡単というか手軽に開設できるようになっている。さらっと解説を試みる。
1.簡単に売買に入れる
- まずはアカウント作成から入る
通常のアカウント作成もあるけれどYahoo!とかFacebookのアカウントでも作成できるようだ
自分はGoogleアカウントで作成してみた
- あとは通常の個人情報入力して
- 銀行口座を登録し
- そして最後に本人確認だが免許証などのデータで申請し承認される
- 登録した口座からの入金もそのまますぐにできて
もうこれで購入できるようになった。全部で15分くらい。
今回はテストなので0.1イーサリアムを購入で様子を見る
2.仮想通貨はこれまでの通貨と何がなにがちがうのか?さらっとおさらい
- よく比較されるのは電子マネー。電子マネーは資金の決済になると100万円の上限がついてしまう。
- ただし、円建て資産であり、価値は変動しない。1万いれてあれば使わない限りは1万円。
- 普通の現金の場合、取引での金融行動のデータを持つことできない。これは当たり前
- これらの通貨の場合だと取引の最低単位は1円だが、仮想通貨だと0.1円などの取引ができる
まとめていうと、仮想通貨の特徴は、
(1)デジタル、
(2)特定の国家に属さない、
(3)分散型、
(4)暗号化
ということだ。
デジタル化だけしても仮想通貨ではないということ。国が発行したお金を電子化して運用しているだけだと、(1)と(4)はできても、(2)(3)は成り立たない。(3)は(2)でないから国家が保証しない。分散型のブロックチェーンで、相互に確認しあって信頼性を保とうということだ。
3.最大の違いはブロックチェーン
技術的に1番大きな違いは基盤技術が、この分散型のブロックチェーンであるということ。ブロックチェーンにはパブリック型とプライベート型がある。
パブリック型の仮想通貨はビットコインやイーサリアム、プライベート方はMU FGコインなどだ。ブロックチェーンは新しい技術だが信頼性やツウカの価値の変動そしてマネーロンダリングの危険性が懸念されている。
4.販売所と取引所
仮想通貨には、販売所と取引所がある。取引所はその通り取引をするところで売り手と買い手がマッチングされた時に売買が成立する。販売所では買い手がなくても例えばビットフライヤーなどの仮想通貨取引を行う事業者が販売あるいは買い取りをしてくれる。販売所では値段を指定する指値(さしね)はできないが、取引所では指値指定ができる。
5.発行は?
国家が管理しないということはお金が発行されるのではないということで、ではどうやって仮想通貨が生まれてくるのか?それは分散型の仮想通貨取引のつながりの記録を撮り続けるブロックチェーンの計算を行い、計算完了した分の仮想通貨を受け取ることで最初の仮想通貨が保持できるのだ。これをマイニング(採掘)という。
ただあまりにも計算が膨大なので、普通のコンピュータでは話にならず、高性能の専用コンピュータを設置し、24時間365日ずっと計算し続けるので、熱量もすごいことになり、空調設備も必要でその電気代も膨大になり、個人で行うレベルではなくなっている。事業者が電気代の安い国(中国やサウジ)または寒い国(アイルランド)に集中しているという傾向もあるようだ。
取引が膨大になり、ブロックチェーンによる承認スピードにも影響が出ていることが、分散処理での潜在的な問題でもあるだろう。
6.儲かったとして
税金はどうなるか?国税庁が出した計算方法だと、雑所得に扱われ、総合課税で15%〜55%となる。freeeなどのクラウドサービスでも計算機能をリリースしている。
24時間取引されていて価格が変動しているから、下落傾向に直面して売り損なうと、眠れなくなりそうだ。
(はてな1121記事)