裁量労働で日常的行列もなくなる【半蔵門ビジネス雑談】20180516
この冬、大雪の日に首都圏の地下鉄などが大量の帰宅者による入場制限や遅延で大混乱したが、原因は企業等が一斉に同じような時間帯に帰宅指示をだしたせいだと言われている。同じ時間に同じ行動を同じ場所でとれば、当然混雑し渋滞が発生し混乱する。
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緊急時の帰宅に限らずとも、多くの企業の勤務時間が同じように固定され決まっているのでそこで働く人々のオフィス周辺での行動は同じ時間帯に殺到し渋滞が混雑が発生する。ランチなどは分かりやすい例だ。そして勤務曜日が平日になっていることで、休日でないとできないことがあり、それらは週末に渋滞を作り出す。床屋さん、買い物、レジャーなどもそうだろう。
裁量労働の採用が、政治的な駆け引きにも使われて、本来の労働者の労働環境改善の目的からまたも離れつつある。
当社の場合、大企業ではないのですでに創立時から出社時間は裁量労働時間制で、自由にしているが、労働環境以外にも様々な利点がある。
ランチ
時間を早めたりズラしたり、そのレンストラン等の空いている時間を狙っていける。ゆっくり食べて活力を養い、また仕事に力を注げば結果も顧客対応の品質も向上。
床屋
企業勤務時代は週末の休みの日に行くようにしていたので、どうしても混んでいることが多く、長い待ち時間をムダに過ごしていた。今では、オフィスの近くや顧客先の近くなど空き時間に行けるので空いている。時間も有効に使えるようになった。
医者
勤務時間に行くには、許可を得て、周囲の状況を見てから行くので、どうしても診察を受けるのが遅くなり症状が悪化しがちだったが、今では予め予定しておけるので健康管理面でも余裕ができた。勿論、周囲の状況は見極めている。
ディナー・会食(飲み会も)
少し開始時間を速めたりして早目に終わることも可能となり、相手や家族にも喜ばれている。ただし、翌日に響くような飲み方は自分で自粛しないと行けない。時間が自由=簡単に予定を遅らせる=信頼喪失につながる。裁量労働制の鬼門かもしれない。
家族との関係
勤務時間が決まっていると、家族が「用事があるので昼間家にいてほしい」などの調整が難しかった。その癖、さらに接待やおつきあいが夜にあるため、早く帰れないことで、昼も夜も家族に無理を強いていたが、時間を調整しやすくなり、柔軟に対応できるようになって関係も良好。
というわけで、みんなが裁量労働制により、時間調整がしやすくなれば、ランチや床屋だけでなく、様々な生活活動で利用するサービスが、裁量利用できるようになり、利用時間が分散し、結果的に行例はなくなると予想する。