情報が多過ぎると伝わらない【半蔵門ビジネス雑談】20180604
もし、相手が”すごく学びたい気持ち”でいっぱいの人ならば、こちらが発する情報量を全て受け止めてくれるかもしれない。受け入れたい内容と伝えたい内容が一致したときは、どんな情報量も無駄にならずに吸収されていく。そんな場面を見たこともある。
しかし、多くの場合、それらは一致しない。こんなに一生懸命伝えようと言葉にして文字にして資料にして参考資料を用意してぶつけても、閉ざされた心には一切響かない。そんな場面は、伝わった体験をはるかに上回る数で記憶に呼び起こされる。
言っていることは正しい。正論だ。きっとその道筋を追えば成功するのかもしれない。
しかし今欲しいのは"学び"ではなく、その、この、課題をうまく進めるための、成功に導くための、具体的な実利的なアクションだ。
「正しく学んで答えは自分で見つけてください」
というのは、正論だが、正解にたどり着くまでの道筋が長過ぎて、その選択肢は正しいものの一つではあるが、彼にとっては”今取るべき選択肢”ではないのだ。
情報も需要と供給、ニーズがある。
そこも理解して解答をださないと我々の仕事は果たせないのだ。