爆裂通貨【読書/映画感想】20180705
あらすじ
ネタバレは控えて。
ハロウィンの仮装で大騒ぎの渋谷スクランブル交差点に紛れて起きた複数の窃盗と殺人。同じ手口がハワイでも発生。共通点は、マリオの仮装と殺害された人物たちの素性が、無国籍者だったこと。いつもの青山、藤元ら同期カルテットが絶妙の連携を見せて。。
警鐘
現実世界では、仮想通貨がバブルを形成し、複数のハッキングによる盗難が発生している。世界に先駆けて仮想通貨に関する法律と規制しつつ認める流れを作った日本だが、大きな被害は一気に水を差した。イーサリウムは事件発生時の50%まで下落し、70%まで戻してはいるが、逃げ遅れた人は塩漬けのままなのではないだろうか。ちなみに実験的に0.1イーサリウム保有しているが、購入価格が10000円。記事執筆次の4月後半でやっと7000円。金額も少ないので塩漬け中。
おきるべくして起きたこと。
東京オリンピック招致の日本は首相がマリオの格好でリオ五輪の閉会式に登場して喝采をあびたが、マリオカートの公道走行が事故を起こし、小説では仮装マリオが犯罪の隠れ蓑に使われる。
犯罪にあわないと誇っているATMが狙われそこで殺人が起きる。日本の隠れた弱さを小説ながら指摘して警鐘を鳴らす。
友好しつつ
隣国とは仲良くするほうがいい。少なくとも争うことはしないほうがいい。しかし、それは、大目に見ることではない。舐められることではない。真の友情はいいにくいことをはっきりと指摘することだというように、友好も、相手の悪行をきっちりと取り締まることなのだ。
それにしても、この作者は人気だ。ヤフオクに出して10分後には、最初の入札があった。