元号はパラレルワールド【半蔵門ビジネス雑談】20180726
昭和から平成に変わったのはもう30年も前だったとは意識していなかったが、もうすぐ平成も新元号に変わることになっている。まさか、生きている間に3元号を体験するとは思わなかった。
昭和43年に明治100年記念というイベントがあった。なぜ覚えているかというと、当時切手収集をしていて、その記念切手に妙にワクワクしたからだ。
明治時代は、それまでの江戸の侍と鎖国の時代から、国を開き文明開化となった日本近代史では大きな重要な時代イベントでもあり、100年だったことを感慨深く思いを馳せるというのは、多くの人々が共感できることであったのだろう。
ちなみにその次の元号である大正は、
大正100年は、東日本大震災のあった2011年だ。期間も15年と短く戦争もない時代だったせいかやや印象が薄いのは否めない。
既に大正100年はすぎてもう大正107年だ。昭和だと93年。昭和100年は、平成37年の見込みだが、元号が変わるので、新元号6年かな?
こうして考えてみると、それぞれの世代の心に印象付けられている時代によって年号はみんなそれぞれ違うのかもしれない。両親世代や我々は昭和93年のほうが居心地がいいのかもしれない。逆に平成生まれの娘たちは、昭和といわれてもまったくピンとこないだろう。大正生まれは107歳だが大正15年生まれなら92歳。まだまだお元気に暮らしていることは十分ありうる。
そう考えると、現在は、大正、昭和と平成生まれがそれぞれの感じ方で形作っているパラレルワールドだ。
そんなことを思わせたのは下のカレンダーだ。
平成30年の下に、昭和93年、大正107年とある。カレンダーのデザイナーはそんなパラレルワールドを意識しているに違いない。