定年先延ばしより独立奨励を【半蔵門ビジネス雑談】20181101(はてな 1320記事)
少子高齢化社会は問題の一つだ。社会保障費の増大、少子化による働き手の減少。政府はその対策として70歳までの雇用を企業に促す。
しかしそれによる副作用も当然ある。
高齢者の雇用を促進すれば、年功序列を基本にした給与を支払い負担は続くし、給与の減額は働く意欲を削ぐことにもなる。また、若手にとってはポジションの不足につながる。
定年を伸ばすのはまさに問題の先伸ばしだ。
最近会った友人の考え方に別のヒントがあった。
彼は、いう。例えば、
- 定年になっても、自分はまだまだ働けるし働きたい。
- しかし、再雇用のもとで給与が減ってサポート的な仕事や窓際的な仕事はいやだ
だとすれば、
- まだ若いうちに独立して、定年を気にせず働きたい
- 従業員を雇って雇用にも貢献できる
そうだ。
独立は生まれ変わりみたいなものだ。
企業に70歳まで勤めるとして、安定はしているがやりがいはどうか?第一線から退いて耐えられるか?部下のいない管理職より若手を育成する社長兼部長兼課長兼先輩社員。資金繰りに奔走するかもしれないが、企業を立ち上げることにより、小さいながらも経営者として社長として経営を切り盛りする喜び。
これこそが高齢化社会への対策ではないか。
早期退職を勧奨し、再雇用では無く独立を奨励し、その支援を企業にも手伝わせるような政策こそ、本来の高齢化対策ではないだろうか。
(はてな 1320記事)