半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

法律ドラマまた増えている ー なぜか非弁が扱われる ー

法律ドラマまた増えている ー なぜか非弁が扱われる ー【半蔵門ビジネス雑談】20181122

 

離婚弁護士やリーガルハイなど熱血弁護士ドラマが放映された時期があったが、しばらくなりを潜めていた。しかし、また、弁護士系のドラマが続々と出てきている。

 

「リーガルV」は、

www.tv-asahi.co.jp

ドクターXの米倉涼子主演。弁護士資格剥奪された元弁護士が弱者のために立ち上がる。しかし、弁護士資格がないため、事務所内では管理人という位置付け。でも、訴訟戦略には長けており、損害賠償通知と記者会見通知を別々に出したりして、和解に追い込んでいく。

 

「スーツ」は、

www.fujitv.co.jp

米国ドラマの焼き直し。凄腕弁護士と弁護士でないのに記憶力抜群の若者が弁護士として雇用されて難しい案件を解決していく。

 

「指定弁護士」は、

指定弁護士 (テレビドラマ) - Wikipedia

『指定弁護士」は―― 検察が“不起訴”にした容疑者を、市民による「検察審査会」が2回続けて“起訴すべき”と判断した際に検察官役として指定される弁護士のこと。

2度も不起訴になっていれば、検察側としてはなかなか有罪にはしにくい。しかし、真実を追い求め、正義を果たそうとする。

 

いずれも内容は見てのお楽しみだが、共通するのは、非弁=弁護士資格がないのに弁護士的な行為をすることが登場している。リーガルVは、主人公が弁護士資格剥奪状態。スーツは、資格ない人を雇用した弁護士事務所。指定弁護士では、パラリーガルが案件を扱っている。非弁行為は弁護士法72条で禁止されている。リーガルVは非弁行為でもなく、出資も代表弁護士のお金なので非弁提携でもないが、これまであまりドラマに登場することはなかったが、ここへきて偶然にも上述の3ドラマで主要な設定として組み込まれている。

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先日のODRシンポジウムでも話題になったり、AIの進化によりコンピュータが法的な判断を下す時代がくるかもしれない状況で、法制度あるいは解釈を見直すきっかけにも繋がっていくのだろうか。