起業是否【北毛再起動】20190104
前職で上場企業で、管理職になって奮闘していたころのある時期、
「このままじゃダメだ。新規に事業を起こさなければ」
と思い、有志で奮闘した。何度か社内の軋轢や勢力争いなどで挫折し、その都度同じような思いの同僚たちと独立して起業しようなどと思ったころが何度かあった。
受託開発中心のIT企業では、他社でも同じような思いの社員が多かったが、結局、当時の業界の事業構造下では、独立しても小さい事業規模では下請けに甘んじるしかないことに気がついて独立は断念した。
バブル崩壊直後のことだ。
もともと日本自体、起業意欲が低いと言われているようだ。
それは、新卒の一括採用や終身雇用制度で、起業するより企業に就職するほうが圧倒的にリスクが低いからだ。またその制度を許容する十分な国内市場と購買力があったからだ。
しかし今は第4次ベンチャーブームらしい。
大学は、外部のコンサルティング会社と提携して、学生に起業をインターンとして体験させる試みを行なっている。期間が1年と短いがそれは卒論を書いているのと同じ期間と割り切って、しかし、もし利益が出ればそれを学生にも配当するそうだ。
新卒一括採用はいまだに主流だが、以前に比べると成功事例は多くないものの、起業するというのも選択肢として”あり”になって来ている。
地方は、街おこしの方法として起業を進める。もともと、地方衰退の要因は産業が少ないからで、企業誘致の次善策として起業だとばかり、支援に力を入れている。
人件費や土地の価格差を活かして、中央の仕事を地方の安いコストでこなす、ユーターン、Iターンなどと組み合わせて産業起こし、人口増、魅力づくりのスパイラルを作っていけるかがポイントだ。
起業セミナーは、ターゲットも現代の課題を反映する。
高齢化社会構造を背景に、退職後の起業を標榜し、
女性活躍時代を反映する。
起業はいつすればどうすればいいのか。
- 新卒で起業?すごいアイデアか技術があって、貯金でも親のお金でも、宝くじでもいいから、資金がすでにあればダメ元で試してみるのもありだろう。
- まずはどこかで会社に入り実力やノウハウを身につけてから独立する?前職からの協業禁止があるならなかなか苦労しそうだ。起業と同時にお客さんがいるようにしておかないと苦しい。
- シニアとして定年退職後にゆったり起業?顧問などを複数受ける形がとれればよいかもしれない。
2がオススメだ。3で定年後では時間が少な過ぎる。少なくとも40代に、定年後も続けられることを目指して、ノウハウと人脈を活かしつつ。