本質は仕事が変わること【半蔵門ビジネス雑談】20190110
省力化、大量処理
世の中の多くのIT化は、存在する業務を効率化することから始まった。給与計算の業務すなわち入力や計算や印刷をIT化することで人手を減らし正確を期すことになった。他の多くのシステムも同様に「今ある業務を効率化」することから始まったのだ。
その後、システム化にはBPRという手法が登場した。
BPR=Business Process Re-engineering
BPR=Business Process Re-engineeringでは、現状の手順とは異なる手順のIT化により大幅に改善されたシステムで業務を実施することで大幅な効率改善を行う手法だ。例えば。。。部門を跨るある業務手続きで、それまではシーケンシャルに処理され、A部門の手続きが終わったらB部門へと順番に進んでいたものが、IT化によるBPRで同時平行して情報が届くようになり一気に業務スピードがアップする。。。
そんなふうに業務が劇的に変わるようになった。
そして今。"AIで仕事がなくなる"とか、”AIで仕事を取られる”という話題が多い。とても多い。
"AIで仕事がなくなる"
TVのCMなどで、某社のAIのアプリケーションが、スポーツ選手や歌手と会話して、アドバイスや質問に答えるセンセーショナルな演出は、いずれくる?だろう未来をわかりやすく暗示した。AIを世間に認知させるのには十分な効果だったのは記憶に新しい。
一方で、そんなことはない、という見解も沢山ある。
AIの判断の元になるデータは蓄積に時間がかかる。すでに存在するデータをインプットするには膨大な時間と労力がかかるだろう。それらを自動的に学んでいくディープラーニングでも、まだ試行錯誤で調整する必要がある。
そんな時代は確かにくるだろうが、仕事がなくなる、仕事を取られる、このことの本質は仕事が変わることだ。
ウェブ上で消費者自ら自分の靴をデザインして生産するというマスカスタマイゼーションの取り組みも進んでいます。ただ、それって消費者が買うって言った瞬間に納期を確定させないといけないので、生産工程を確認して在庫を確保するような旧来的な仕組みだと追いつかないんですよね。新しいニーズを捉えるためのノウハウを蓄えようとしているのがいまの状況なのかなと。
所有しないで借りる、共有するという時代はもうきている。所有は特注に限られていくのか?
仕事が変わる
- 顧客の注文が製品に反映するように、
- 顧客が自分のぼんやりとした希望をかなえられるように、
- イージーオーダー?フルオーダー?
- それは、フルオーダーの全IT化に過ぎないのか?
- 物流も、倉庫に保管してある品を、システム化されルートに乗って配送される方式から変わっていく?
- 物流がそのままなら、倉庫で生産される、組み立てられて配送ルートに乗るようになるかも?
大量生産から注文生産ということだろうか。しかしそれだけのレベルの話ではない。