自動運転どの命を救うべきか問題【半蔵門ビジネス雑談】20190125
もう随分前からこの問題は議論されている。もしかすると鉄腕アトムの中にもあったか?
人命に関わる究極の選択時、誰を救うようにプログラミングすべきか。
- 子供が車道に飛び出してきた。避ける道は1つ。するとその先に5人の老人がいる。
同じ命題で、
- トロッコの先に5人の作業員。分岐で切り替える先には1人の作業員。
- ノーベル賞候補者の1人か、そうでない5人か
- 男性5人か女性1人か、女性5人か男性1人か
- 高額納税者か、生活保護受給者か
- 与党議員1人か、野党党員5人か、野党1人か与党5人か
- キリスト教徒かイスラム教徒かユダヤ教徒か仏教徒か神徒か、無宗教者か
人数か、学歴か、性別か、収入か、政治信条か、宗教か、、、、いい人か悪い人か。。。
答えている人の素性や立ち位置によっても異なりそうだ。
人口が少ない国なら人数をとるかもしれない。
知識の豊富な老人を守る国柄もある。
若い可能性を選ぶべきか。
学歴のある研究者が生きるべきだ?
女性は子供を産めるから。。。
男性がいないと守れない?
高収入者がいなくなると困るかも?
与党で安定?野党で革命?
マイナー宗教こそ守るべき?
鉄腕アトムが原作の浦沢直樹の漫画PLUTOでは、あらゆる可能性をインプットしようとするとロボットは目覚めず、なんらかの基準を持った「憎悪」をいれることで目覚めることになるが、
なんらかの偏り、こだわり、欠点を持たせないと、上記の命題には答えられないのかもしれない。
ただ、車の場合、止まるという機能強化ができそうにも思う。
そうなると、急停車により、乗車している人の命があやうくなるのか。
上に、ジャンプという選択肢はとれないのかな。
しかし、よくよく考えてみれば、これは自動運転だけの命題ではなく、人間が運転していても遭遇する選択だ。人間の運転であれば責任は人間について回るが、自動運転の場合は誰に責任がいくかが問題になるので、選択の理由がより議論されているのだ。