チップをめぐる話【半蔵門ビジネス雑談】20190219
20年以上前の米国では、まだ日本人がチップに慣れていない人も相当数いたようで、店員が会計書類を置いて行くときに、
「チップははいってない〜い」
と乱暴に言われた記憶がある。
最近は流石に日本人も、大夫慣れてきているようだが、つい先日の訪米では、レストランのレシートに、チップの目安が印刷されているのに気がついた。つまり、支払う金額に3パターンのパーセンテージを掛け算した目安のチップ額が印刷されているのだ。
150$の食事だったら、
15% 22.5$
18% 27.0$
20% 30.0$
のように。
確かにこれならチップ文化に慣れていない人には目安ができて払いやすいかもしれない。ただ、15%も払いたくない底レベルのサービスだったときに計算目安で掲載されていない10%にするのには心理的抵抗がでそうだ。日本人はそういうのに弱いし。
そもそもチップというのは、どういうものなのか。
諸説あり。
1)「To Insure Promptness」(素早さ保証します)
早くサービスを受けたい人が払う料金。この頭文字からTIPとなったという説。
2)感謝の気持ち
でも、義務でもある。給与制度の一つで、助け合いと恩返し、良い関係を気づくため、気まずくなりたくない、格好良くしたいなど。
3)Wikipediaでは
給与制度の一つで、低賃金の従業員の勤労意欲を高めるために仕組みだった。
でも最近では、チップ不要論も出てきていて、
激論が交わされているそうだ。
年末のハワイで、宿泊したホテルでは、リゾートフィーなるものが、1泊35$程度計上されていた。これは、ホテルごとに金額は違うが、大手ホテルではほとんど導入されているようだ。目的は、ホテル内施設の利用料にあてられると説明されている。例えば、フィットネスジムや、部屋のアメニティなどもこれで賄われるそうだ。ベッドメイクは含まれないとのことで、ある意味では、チップを弾まなくてもアメニティの利用は含まれるとすれば、合理的かなとも思ったが、もしかすると、チップ文化の中では、
やってもやらなくてももらえる=適当にやる
という方向に働いているかもしれない。事実、Hyatt Regencyに宿泊したのだが、アメニティサービスが非常に悪かった。
チップ制度は、ノブレスオブリージュの一つなのかも。
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ところでブログのカスタマイズを初めてやってみた。プロフィール画像を大きく見せるようにしたのだ。参考にしたのはこちらのブログ。