オフィスハック【読書/映画感想】20190313
題名からして、オフィスで役立つアイデアの本。かと思ったら、全然違う。
あらすじ
会社で不正を働く部署を摘発する人事部の話だが、摘発=社内調整=処刑になっている。3Dプリントガンが装備され、人事部による粛清が行われる話。全編ほぼガンアクション。
題名のオフィスハックとは、登場人物の特殊能力のこと。例えば、テールゲイターは、気配を消す能力で、言い換えると影が薄い?笑 でも、これにより敵陣に誰かの背後に隠れて入り込んだり、戦闘中にだれかの後ろから相手陣地に入り込める。ショルダーサーフは、背後から画面などを記憶する能力。入力中のパスワードや画面に貼ってある付箋などを読み取る。
社内に紛れ込んだ外部コンサルタントによる不正を暴くために奮闘する「四七ソ」のスタッフ。
購入理由は挿絵
この本の購入理由は挿絵の作者のオノナツメ氏の作品を検索していたら、ヒットしたため。いつもはこの作者はストーリーも描いているのだが挿絵のみだった。それでも、なかなか楽しめた。
オフィスでの特殊能力
登場する人事部のオフィスハック能力は、
- テールゲイター;気配を消す能力。
- ザ・ウォッチ;相手を見抜く能力。
- ショルダーサーフ;背後から画面などを記憶する能力。
- ダンプスター・ダイブ;大量のデータから証拠品を瞬時に探し出す能力。
- パイド・バイパー・ジョン;指笛で特殊な周波数を出す能力。
これが人事部のスタッフ。
対して、敵のボスの能力は、
- ザッパー;触れたものを爆発させる能力。
人事部の能力は、一部を除けば、確かに普通の人事部でもあったほうがいい能力に違いない。
会社は社会より上位に?
この話の前提は、会社内で会社組織の命令であれば、一般的には違法と言われるものでも許されるのだが、確かに、そういう傾向があると思える。だからそれらをどうにかするために、コンプライアンスが叫ばれ始めたのだ。でも、コンプライアンスとして会社内のルールが適用される例もでてきてしまっているのが現実か。
2018年の初版なので、すでに、ドローンはもちろん、仮想通貨やトランプの暴走なども描きこまれているのは、驚き。
ところで、ザ・ウォッチの能力はマジで欲しいな。