結局TV会議は設備次第だ【半蔵門ビジネス雑談】20190405
TV会議ついての記事は随分書いてきた。
そのメリットは、
- 自席から、遠隔の会議に参加できる。
- 自宅から在宅勤務で社内の会議にも参加できる。
- 全員が別々の場所にいても会議が開ける。
- 地球の裏側の国の人ともその場から会議できる。
- ブロードバンドの発達、普及により通話料は無料だ。
- まるで画面の向こう側に会議室が続いているようだ。
などがある。
TV会議利用による夢が多く語られて、自分もそれに加担して夢を多く伝え、導入を進め、利用を進め、利用に関わってもきた。
しかし、ここにきて、重要なのは、いや、TV会議を有用とし続けるためには、結局のところ設備に投資しないと、それは叶わないと思っている。
つまり、体験から言うならば、
- 自席から、遠隔の会議に参加できる。
自席から参加したら周囲の人にとっては音はノイズになる。聞こえないようにするにはヘッドホンをつければいい?それでも話す声は独り言でうるさい。勢い、黙っていることが多くなり、場合によっては、マイクミュート。他の会議参加者からすれば、顔は写っているだけの参加者だ。
- 自宅から在宅勤務で社内の会議にも参加できる。
でも、いくらリラックスした環境でといっても女性なら化粧したり、服装にも気を使いたい。後ろに洗濯物や日常の風景が映っているのは恥ずかしい気もするし、子供が騒いでいる声も気にならないか気をつかう。宅配やご近所がくれば離席はやむを得ない。会議対応のお片づけが必要になる。
- 全員が別々の場所にいても会議が開ける。
すると全員が前述の「自席からの」状態だ。発言は一部の人からになり、結局、詳しい議論は今度のフィジカルな会議で?なんてことになる。
- 地球の裏側の国の人ともその場から会議できる。
時差がある。こちらが業務時間なら裏側は深夜の場合もある。アジア、欧州、米国が関わる会議の時間調整は主導権争いのようになる。
- ブロードバンドの発達、普及により通話料は無料だ。
その結果、大容量のコンテンツが行き交い、TV会議の映像や音声が大事なところで途切れることにもなる。
- まるで画面の向こう側に会議室が続いているようだ。
しかし、そのような配置にするにはテーブルが整い整理整頓され、なによりもある程度の大画面で見ないととてもそのような臨場感はない。また、自分が映らないような席を好む人がいたりもする。
これまで参加したTV会議では、以下のように設備が重要だった。
画面
まず自分側の設備は、大画面でないとよく見えないので臨場感がなく、結局こちら側中心の会議になりがちだった。さらに大画面でも、設置位置によってみんなの目線が相手に向かずに下に向いてしまったりする。
音声
音声は画像より重要だ。こちらの声がキチンと拾われて相手に遅延なく届かなければならない。そのためには、参加者の声を拾う指向性マイクが必要だ。できれば一人に一つ。悪くても複数人に一つ。
それから音声を出力するスピーカーだ。さらに、その音声をマイクがまた拾ってハウリングしてしまわないために、エコーキャンセラーが装備する必要がある。
カメラ
内臓型の特にPCの内臓型のカメラは視野角が狭い。マイクより距離を離れないと映るエリアにいない人が出てくる。かといって全員が遠く離れると小さく映ってしまう。必要なのは、広角カメラだ。これにより、PCのすぐ脇の席でもしっかりと画面に映るようにできる。
テーブル
意外と大切なのはテーブルだ。小さいとメモをとったりできないので、キチンと座らない人がでてくる。すると、相手側から見ると参加する姿勢が感じられなくなってしまう。全員が座れるスペースは重要だ。
というわけで、設備をキチンと揃えないとTV会議の臨場感が失われ、本格的な会議にならないため、別途の同席会議を開くことになってしまい、やはりTV会議は間に合わせにすぎなくなる。
結局、設備が重要なのだ。