オフィス固定電話の意義は信頼?【半蔵門ビジネス雑談】20190419
昼下がりにオフィスの電話が鳴った。
「はい。ODR Room Networkでございます。」
。。。。ピーっピーっとFAXの受信音。
最近このパターンが多い。もちろん、たまにはセールスの電話はかかることはある。それから携帯電話をお知らせしていない取引先や提携先、関係者。しかしメールもあるのでよほどの急ぎのときだけだ。
それ以外の連絡先は、ほとんどの場合、メールかSNSのメッセンジャー、トークアプリ経由である。
固定電話にくるのは前述の売り込みFAXか電話帳経由のセールス、携帯を教えていない人からの直電。最後の例は別としてもう固定電話はいらないのではないかと思えてくる。
NTTでは、固定電話なしのインターネットプランも用意されていて、料金も随分と安くなる。だとすれば実用上は固定電話なしでも問題なさそうにも思える。
NTTにとっても維持するだけで赤字が発生するお荷物事業と言われている。
それでもオフィスの場合は、どんな形でも固定電話が必要ではないだろうか。これは先入観か勝手な思い込みかもしれないが、誰も「それはなくても大丈夫」とは言わないので結局オフィスには固定電話を設置することになる。正確には固定電話番号が必要なのだ。
固定電話でなければならない理由は、以下のような信用系ニーズだろう。
- 携帯はあくまで個人への接続である。企業と取引している場合には、携帯が繋がらなければ企業=オフィスに電話して必要なコミュニケーションをとれる。
- 信用表示の1形態。ちゃんとオフィスがあり人がいて、万が一のときにはオフィスにきて対話ができますので信頼してくださいという意味の。これはもしかするといずれは淘汰されてしまう理由かもしれないが。
- 電波オンリーによる携帯と異なり物理的な回線による固定電話は、インフラとして災害時にも耐えうるようになっている。震災時も固定電話は物理回線が遮断されていない限り、携帯より接続できた。
怪しい電話による勧誘や詐欺事件が発生している昨今、「オフィス」という移動しない場所の存在と契約してある固定電話というのは所在確認ができる信用の一つだろう。