CLMV【半蔵門ビジネス雑談】20190605
CLMVをご存知だろうか?
実は私は4月に開催のワークショップ(記事を書いているのは4月18日なので翌週開催)に招待してもらうまで知らなかった。
CLMVは、東南アジアの4国、カンボジア(C)、ラオス(L)、ミャンマー(M)そして、ベトナム(V)の4カ国の経済エリアである。いずれの国も、ASEANの加盟国ではあるが、GDPや人口では以下の通りで、人口によって国のGDPは差があるが、一人当たりのGDPでは1000ドル前後となっている。
人口 GDP 一人当たりGDP
C 1450万 128億ドル 897ドル
L 640万 82億ドル 1303ドル
M 4870万 553億ドル 1144ドル
V 8970万 1236億ドル 1392ドル
輸出品目はベトナムを除くと農産物、鉱産物などでECには向いていない。そのため、e-Tourismをテーマにした国際会議となっている。
(4月18日時点での記事。)
そしてWorkShopへ。
前日、夕食を終えて部屋に戻ると主催者からのレターがドア下に入っていた。急遽会議場変更。より豪華なホテルに明朝バスで移動するようだ。
招待講演は、中国のe-Tourism成功事例。米国のプライバシーデータに関する報告、そして越境消費者紛争解決とODR、トラストマークを当社から。その後各国の状況報告があり、意見交換が行われた。
各国とも、同じような悩みを持っている。
一つはインターネットの普及率とその一因となっているインフラの整備。これらはコストもかかるし、利用者が増えるかどうかというにわとりと卵どちらが先かという課題もある。
一方で、後発であるが故に、先進諸国が、包括的な法整備の前に準則や既存の法律の解釈で進めてきた方法を踏襲しなくても、一気に電子商取引や電子決済に関わる法律整備を進められる可能性もある。
会議後、一部の国から継続的な情報提供やサポートなどを求められた。今回はベトナムの招待できているので費用面の負担がなかったし、トラストマークがらみもあったのでWTAの立場もとれたが、今後は場合によっては、省庁に確認する必要がある。
どっちにもしても資金面の問題があるしね。