同一プロバイダーのメールサーバー事件【半蔵門ビジネス雑談】20190809
某クラウドプロバイダーでメールサーバー(MS1)を借りている。
特に問題はない。
ある時、クライアント向けに同じプロバイダーでメールサーバーを立ち上げた(MS2)。
特に問題はない。
その後、クライアントはGSUITEに移行した(MS3)。
これもスムースに完了。
ここまでで、MS1とMS2は同じデータセンターにある。MS3はまったく別のデータセンターだ。クライアントのメールサーバーは、最初MS2にあったが、今はMS3に移行された。
クライアントのドメインはMS2からMS3に移行されている。
しかし、ここで不思議な現象が発生した。
当社(MS1)がクライアント(MS3)にメールを出すと、なぜかMS3に届かず、MS2に送られてしまう。すでにDNSの書き換えは完了し、当社以外からのメールはMS3に届いている。にも関わらず当社MS1からのメールだけがMS2に行ってしまうのだ。
何度かいく通りかの実験により気がついた。
どうやら、MS1からMS3宛の(つもりの)メールを出すと、データセンター内で当初設定したMS2が生きていて、ドメイン参照する前に、同一データセンター内と判別して、MS2に振り分けてしまうようだ。
性能向上のために、同一データセンター内のメールはインターネット網に送り出さずに処理してしまうようにしているのだろうか。
結局MS2で動作しているメールサーバーを停止することで、正しくMS3に届くようになった。
予想もしなかった不思議な現象である。