思ったことを口に出せれば【御散歩雑談】20191031
みなさん、思ったことを口に出せるようだ。
ムカつく、きらい、不快、できない、やりたくない、うまくいかない、あんたのせいだ、おれはだめだ、私はダメ、俺のせいじゃない、ちゃんとやった、やったはず、俺は悪くない、、、、
私はそれがいえなくて、また、自分がいえないので、誰かに言われるとすごく凹む。
思ったことを口に出して言えればいいのだが、どうもいえない。親がそのように言ってきかせてくれたのは覚えているが、それほど厳しかったわけでもないので、こんなに頑なに口に出せないわけはないのだが、還暦にしてなお、開き直ることもできずに、思ったことを口に出せない。
娘には、「思ったことを口にだすんだ!」ときつく叱ったりもして、娘にもそのことをあとで指摘され、しかも、感謝もされているのに、自分は相も変わらず、思ったことを口に出せない。
さて、思ったことを口に出せれば楽になるのだろか。
義姉は、ほぼ思ったことを口に出してしまう性格だ。よきも悪しきも重くも軽くも、すぐ相手のことや空気やそのあとの両者の関係なぞまったく意に介さず口にだしている。
結婚して25年くらいたったあと、出勤時につかつかと車のところにやってきて、
「あんたたちの結婚には賛成していなかった!」などと言われたことがあった。
それこそ、”今更言われてもっ”てやつだ。娘も成人し、嫁に行こうかどうかというころ、結婚に賛成していなかったと言われてもどうにもならないし、何が伝えたいのかもよくわからず、脳内混乱。そして、本人はもうまったく忘れている。言われたこちらは、その後も10年近くたってもまだ、その言葉が心に残っている。しかし、その不快さを言い返せてもいない。
思ったことを口に出せれば楽なんだろうか。
でも、言われた相手は凹むんだろうな。凹む相手を見て自分はさらに凹むんだろう。そう思うと今日もまたそして一生これからも、思ったことを口に出せないで行きていくに違いない。
コメディアンのTIMのゴルゴ松本氏は、少年院で行った、漢字をつかった「命の講義」でいう。
吐くという言葉は、口から+のことと、➖のことを出す。
それはいいのだ。
でも、➖を言わないようにすると、吐くから➖がなくなり、叶うという漢字になる。
という。なるほどと思うが、やはり、そのためには、➖のことを吐かないといけない。吐いてやがて吐くマイナスがなくなるのがいいのだ。吐かないで溜め込むのは、どこかにマイナスが蓄積する。それはマグマのように煮えたぎる。
思ったことを口に出せれば、どんなにいいのだろう。