ローマ法王庁(教皇庁)の大使館【御散歩雑談】20191125
事務所のエレベータに、張り紙があった。
11月23日から26日まで、ローマ法王が来日するのに合わせて、いろいろ自粛するようにとのお達し。
- 大使館を上から覗くな
- 落下物をベランダにおくな
- 交通規制あるよ
- 不審な事案は通報を
下の2つはいいとして、上の二つ。
- 皇居周りのビルは、皇居が覗ける窓を作ってはいけない(という伝説)を思い出した。
そして、
- 落下物は一瞬「落下すると危険なもの」と思い浮かべたが、イラストには洗濯物のシャツ。つまりは、「落下する危険のあるもの」という幅広さ。地球の重力がある限りなんだって落下する。なんなら、ベランダに出る人間もだ。つまりベランダに出るなということか?
ローマ法王は、日本での天皇陛下に匹敵する扱いなのか。
どこでも、王的な人物はそうした配慮が必要となる。
マレーシアの国王に謁見する機会の際にも、握手を求めるな、目を合わせるなとレクチャーを受けたことがある。
天皇陛下が、被災地訪問の際には跪いて被災者の手を握られたのは、それにくらべれば、遥かに人間天皇らしい。
最新情報では、皇族に「ウェーイ!」のりで近づいた衆議院議員もいるしね。笑
ところで、ローマ法王庁に大使館があるのは知らなかった。
もっともバチカン市国だから「国」なのだ。忘れていた。
ローマ法王庁大使館ー>ローマ教皇庁大使館
ローマ教皇庁大使館は、三番町にある。近くなので、冒頭のような張り紙が掲示されているのだろう。そういえば、道路を数人の警官が巡回している。ものものしい。例によって駅からゴミ箱も消えている。
そうそう。台湾には、中国との関係で、日本は台湾を国と認識していない(ことになっている)ので、大使館がない。交流協会といわれる民間機関が大使館と同じ機能を果たしている。台湾支店を設置する際にも、こちらから申請をしたことを記憶している。
国は、国土があって、市民がいて、政府があって、それが土台となるが、相手国が国と認めるかどうか。
相対的なものだ。
決して物理的な境界のことではないのだ。