半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

初期費用と初期”発生”費用

初期費用と初年度発生費用【半蔵門ビジネス雑談】20191223

 

普通に、ごく普通のことだと思って発する情報が、受ける側にとってはポイントをはずした見当はずれの情報であることは多々ある。

売り側と顧客側の会話で意識が違う例2題。

 

自分が売り側の例

新しいサーバーのレンタル。費用の見積もり提示は、「初期費用(契約、導入までの費用)」と「年間費用(毎月発生するランニングコスト)」だ。初期費用数万円。年間費用十数万円。年間費用には、プロバイダー料金も含まれる。これらは、費用の構造的な提示方法だ。そしてプロバイダー料金は、1年分先払いの場合もよくある。今回はそのパターン。

お客様としては、「初期”発生”費用」がりん議決済に必要となる。費用構造ではなく、いつ費用の支払いが必要になるのかが問題だ。年間に発生する費用だとしても、支払いが先払いなら初期に発生する費用だ。だから必要な見積もりは、初期発生費用だ。すなわち、初期費用+年間費用のうちの先払い費用=初期発生費用。その金額を決済しないと、この場合だとプロバイダー料金がりん議決済にかからないことになり、導入でトラブルになる。

たまたま、お客さんが、確認のメールをくれて、エンジニアに再度確認をとることができたので、無事りん議決済に加えてもらった。

「初期費用と年間費用と初期”発生”費用」

陥りがちなすれ違い。

 

自分が顧客の例

家族の車が外出先でバッテリーあがり。数日前からセルの回転が弱くなり、丁度車検もあるのでその予約をした日だった。

ディーラーに電話すると、

「この間の車検の時もバッテリーが弱くなってましたね?!それから変えてないんですね?」(だからこうなっちゃったんじゃないの?というニュアンス)

それは今言うべきか?なんだその責任回避的な。内容的にはディーラーから見れば正しいのだろう。「警告はしました。まだ大丈夫と判断したのはお客様ご自身ですよ?」って。

それを言うなら、先日リコールで工場に行った際に、コメントしてくれてもいいんじゃないか?MINI COOPER Sは、バッテリーが露出していない。バッテリー液も見えないし、残量も確認するすべはないし、弱って来たことを検知して、車検の予約を入れたその日に上がるのは、消費者目線としてはそうそう整備を非難されるようなことでもなく、しかも、外出先でバッテリーがあがってしまってパニック気味の消費者、顧客にいうセリフとは思えない。

それとも、そういう弛んだお客には、チコちゃんのように

「ぼーっと生きてんじゃねーよ」

というべきだという方針なのかい?

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まあ、そうなんだろう。

 

助けを求めている顧客と責任は自分ではないと主張するディーラー。この構図はどの業界にも当てはまる。

 

たしかに「お客様は神様」は見直されて来ている。

企業も、つらいのだ。

キツいノルマ、実務に見合わない月給で重労働を課せられているのだろう。

 

ねぇ。ニコルのミニの⚪︎浜のディーラーさん。