先斗町プライス【半蔵門ビジネス雑談】20200116
富士の高嶺に降る雪も〜、京都先斗町に降る雪も〜♪
で、有名な先斗町ぶらぶら。スキヤキを食べてきた。6000円/一人前。肉は2枚。野菜はたくさん。安いとは言えないな。味はいけてる。仲居さんが料理してくれる。個室。大女将の優雅な振る舞い。
翌日は、四条京阪の老舗中華、東華菜館。王道の中華を堪能。焼き餃子、麻婆豆腐、エビチリ、春巻き、チャーハン、胡麻団子、そして紹興酒。エレベータは、階数表示が時計の針。蛇腹のようなエレベータのドア、入り口とは違う面から降りる。客層は、南座の師匠?のような振る舞いの着流しのじいさん1人客や、井筒監督風味の業界人グループ。値段は安くない。うまい。
この界隈はデフレとは無縁のようだ。
価格を下げてはダメなんだと実感する。値段を下げたら客層も変わる。従業員の給料だって変わる。店の利益も変わる。店のメンテや維持費へ回せる資金も変わる。どこか一つからでもほつれれば、全体が変わってくる。価格を下げないから維持できるビジネススタイル。
ひっくるめた先斗町カラーの維持こそがビジネスモデルの肝だ。
もし単価を下げれば経営が維持できなくなり、店を手放すところだって出てくる。外国資本が買い取るかもしれない。そうなると界隈のビジネスモデルを破壊するかもしれない。顧客志向の名目で。極めて短期的な顧客志向の名目で。そしてビジネスモデルの破壊が一度始まれば、それに耐えられなくなる店が追随し、先斗町モデルは消えてしまうのだ。
雪に変わりがあるじゃなし〜♪融けて流れりゃみな同じ〜♪
同じじゃない。
先斗町は日本的な京都的な風情だけじゃない。ビジネスモデルも同じじゃない。融けて流れないビジネスを維持する極めて強い街なんだ。