半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

いろいろなリスクが身近になった気がする

いろいろなリスクが身近になった気がする【御散歩雑談】20200219

 

まさか”そんなこと”が起きるなんて。

 

先月、マレーシアで試合中のバドミントンチャンピオンの桃田選手が快勝した日の夜、交通事故に巻き込まれ、運転手死亡、本人も鼻を骨折した。まさかそんなことがこんな日にこんな場所で起こるなんて、と本人も、ニュースを見ていた我々も思ったものだ。

 

海外の都市は日本よりも危険だと言われる。なるべく一人で出歩くなとも言われる。そうした悪意ある犯罪行為に遭遇すること以外にも、移動には車を用意してもらって安全を期するが、交通事故リスクは増加することも認識しておかないといけない。運転も相対的に乱暴だし、バイクの縦横無尽さは東南アジアは日本の比ではない。

 

偶然の事故やテロ以外にもリスクがある。十数年前のイスラエルで訴訟を戦っていた私は、重要な証人喚問の日に、空港からいつもとは違う警護サポートを受けてホテル入りした。不利な相手方が重要証人である私をテロに見せかけて暗殺しようとしているという情報が流れたからだ。テロでなくても交通事故に巻き込まれることもあるだろう。その交通事故は仕組まれたものかもしれない。ドラマかよ。

 

ODRという分野が普及すればよいと考えている理由の一つは、この外へ出ることのリスク回避だ。特に企業や組織の重要人物が紛争解決で外へ、違う地方へ、国外へ、一定期間出て行って滞在しなければならない場合、事故や故意、あるいは、小規模な暴動に巻き込まれることのリスクは、日本国内で想像しているより高い。移動コストや時間と同様に重要視されるべきなのだと思っている。

 

 

リスクはいつも身の回りに潜んでいることを再認識するべきだ。

 

「殺し屋やってます。」という文庫は、経営コンサルタントが副業で殺し屋を営んでいるという話だ。

 

こんな普通に殺し屋という仕事があるのかは知らない。ドラマみたいだが実際にあるのかもしれない。もちろん違法だ。私怨で殺したいと思う相手がいたとしても、犯罪を犯して逮捕されるというリスクがあるし、自力で実行するには体力やスキルや気力、根性が必要だ。強い意志と財力があれば殺し屋に依頼したくなる場合もあろう。前述の訴訟やライバルを排除したいと心から思えば、依頼するかもしれない。そうなると自分が対象になる可能性もあり、そのリスク=殺し屋に殺されるリスク、はいつでも潜んでいることになる。

 

法ではさばけない個人的な恨みを、私的な復讐を行うことが増えていくような気もする。闇サイトでの依頼の犯罪がニュースになったりしたが、その前兆のようにも感じる。

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ところでこの文庫。特に面白いわけではない。設定は興味深いが、話がイマイチ腑に落ちなくてワクワクもしないので、オススメする訳ではない。

悪しからず。