(延期)実務情報交換会 by 日本ADR協会 in 大阪【半蔵門ビジネス雑談】20200306
本日大阪で開催予定だったが、新型コロナウィルスの影響で、時期未定の延期となってしまった。大阪のホテルがいつもの半額でお得だったのに。まあ、仕方がない。以下では開催予定だた内容について若干の説明。
調査企画委員を務めている日本ADR協会が主催する協会会員向けの実務情報交換会の2020年版が大阪で開催された。ちなみに東京では、2月21日に開催されている。
毎年、ADR推進のための会員向けの企画として、東京と大阪で開催されている。これまでにも、
- ADR組織の運営にまつわる情報交換
- ADRの手続き実施者を対象とする研修の実状と課題
- ADRにおける両当事者の橋渡しと相互影響力
- ADR機関としてのアウトリーチのあり方に関するワークショップ
- 相談担当者・事務局担当者にも役立つ調停技法入門
など、実務に役立つ切り口で開催されてきた。
日本ADR協会HP
今年は、折しも司法のIT化やODR活性化検討会が政府主導で開催され、ODRを推進する動きが活発になっていることとも連動して、対面調停を遠隔地間で行うためのTV会議に関する実務を取り扱う。
- 第一部では、TV会議による調整を実務で利用されている弁護士の経験を元に、模擬調停をTV会議の画面を利用して行なってみる。単にTV会議を使うだけでなく、模擬調停自体の内容も本格的に構成し、はたして、実際の調停に使えるのか、その実際の印象はどうかのかを、未だ未体験の会員の皆様にも体感してもらう。
- 第二部では、TV会議への取り組みを未だ行なっていない会員の皆様に、その利用準備から、実際の接続手順、さらには、応用として複数拠点の接続、また、よくある技術的トラブルへの対応などを、これも実演をしながら体感してもらうものである。
さらに、
- 第三部では、一部、二部を踏まえて、それでも、実施していくためには、考えられるハードルが想定される。そうした課題に対する対応を、更に明らかにしていく。例えば、毎回のコストの問題、サポートエンジニア、また、セキュリティ対策など、より具体的な課題への意見交換を行う。
TV会議は、移動コスト、移動時間への効果が明確であり、また、システム的にも独立しているので、それ単独で取り組みを開始しやすい。司法のIT化では「e調停」として取り上げられており、また、ADRの場合でも、機関個別にTV会議ができるように規定改定や技術的取り組みを行なっている機関もある。
今回のデモ、実演を通じて、まだ未対応の機関が、検討開始のきっかけをして認識していただければ幸いである。