半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

ビジネスである以上無料なものなんて昔からないんだ

ビジネスである以上無料なものなんて昔からないんだ【半蔵門ビジネス雑談】20200311

 

2月に楽天がamazonに対抗するために、送料無料を打ち出し、それにトラック業界が異論を唱えた。

「送料は無料じゃない。この表現は運送を軽視している」

と。

そう思う。

家族が運送業だったものとして、それには100%同意する。

news.nifty.com

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改めて言いたいのは、運送業に限らず、料金が発生するならそれはビジネスの一部であり、ビジネスなら無料ではない。無料に見えたとしても、それはどこかに転嫁されているはずだ。製品価格や、運営価格や、最終的には人件費、無人走行車両ができたしても、開発維持費が発生しているはずで、それが本当に無料なら、事故もなく保守もなくエネルギーも使わずにできるということ以外にない。

 

ハンバーガー店で、「スマイル無料」と書いてあったことがあったが、あれだって、笑顔にお金はとらないものの、笑うことにコストはかかっている。給料の中の一部を削って、楽しくない笑いたくないときも笑顔を出しているとすれば、それは笑顔搾取ともいえる。

 

「お客様は神様」の一環として、無料(に見えるもの)提供は増え続けてきた。ジャニーズ番組の0エン食堂で調達する食材の条件のように、売れないもの、捨てるもの、身内や従業員も消費もしないもの、それらになれば、廃棄コストをかけなくてすむので0円提供でも無料といいきれるだろうが、そうでない限り、0円のおまけだって、コストはかかってくるはずだ。

 

無料に反応しすぎるのもよくないのだ。それでないと売れないから事業者は無料を打ち出す。それは結局、どこかの事業者の利益を圧迫する。もしくは、従業員の給料を圧迫する。サービスが落ちる。従業員の消費額が減る。巡り巡って、送料無料を提供する企業への打撃となって戻ってくる。

 

売るために、無料を打ち出すのはもうやめようじゃないか。

仮に無料提供するとしても、その後のビジネス取引で、取り返せる、あるいは回収する算段が立っていることが大事だ。それならば、利益のつけかえもなく、あくまで、自分の投資として行えばいいだけだ。誰かを巻き込んで無料提供するスタイルは、もうやめよう。

同じ理由で、サービスを無料に値切るのもやめてほしい。

 

本当にやめようよ。