"在宅"と"勤務"、”リゾート”と”オフィス”【半蔵門ビジネス雑談】20200318
その昔、「リゾートオフィス」という言葉が流行した。今でいうバズワード。リゾートでリラックスして過ごしつつ、(そこをオフィスとして)仕事もしようという、理想的?な一種の働き方改革の波?
企業は、こぞって避暑地的な地域に保養施設を作り、そこに滞在して、仕事もできるという謳い文句だった。
「リゾートオフィス」は、
避暑地の高原や南の島のビーチ。
遅い朝食を食べ、散策し、泳ぎ、ランチにはワインも少々、
そして、
午後からオフィス機能のあるコテージや山荘、ホテルにあるオフィスブースで、仕事をする。
メールを確認、返事を出す、必要に応じて電話、TV電話もありだ。
そして、時には重要な取引先が直接訪ねてくる。
夕食を一緒にとりながら商談をまとめる。
そんなイメージ。。。でないかい?
私の所属していた某企業でも避暑地に山荘を建設し、プライベートな利用はもちろん、部署ごとの企画会議やキックオフ合宿、顧客を招いてのミーティングなどに活用したものだ。確かに、リゾートで仕事ではあるが。。。ちょっと違う。この使い方はイメージした「リゾートオフィス」じゃない。
でも、その昔、当時は、結局イメージ通りにいかなかった。
無理やりリゾート満喫を実行すると仕事にならず、仕事中心にするとリゾートに来ている意味がなくなった。そこで立ち止まる。そして思う。そもそも。
”リゾート”と”オフィス”は、両立できないんじゃないか?
言葉としては心地よい気もするが、相反しすぎて、一緒にして両立するのには無理があるのではないかと結論づけたのだ。
実際にありそうなのは、できそうなのは、以下の形態だ。
- リゾート地にあるオフィス
リゾート地にたまたまオフィスがあり、そこに通勤するか、その周辺に住んでいる。リゾートが近いので、仕事の合間にリゾートで遊ぶことはできる。リゾートに仕事に行くのではなく、仕事場がリゾートにある。
ところで最近、働き方改革やコロナウィルス蔓延の影響でも挙げられ推奨されている「在宅勤務」。
これも同じような相反。
これまたリゾートオフィスと同じくらいの時期から推奨されてきたが、いまだに成り立たない。これも同じく、在宅と勤務が相反するものだからだ。自宅(家にいるまま)に勤務(仕事)する?そもそも、自宅は職場ではないので、リゾートとオフィスが両立しにくいのと同じように両立しにくいのだ。
記事にもあるように、
「家で仕事をしたくない」
「家では仕事に集中できない」
「仕事とプライベートのケジメがつけられない」
ってことになる。
では発想の転換。自宅が通常の仕事場であればいいのだ。
朝食を取ったら移動時間なしで勤務開始。
昼休みは、リビングへ。
必要に応じてミーティングや面談のために、会社がある場所や顧客先へむかう。
ただし、これだと、家族に嫌がられそう。また、宅配や来客、セールス、電話対応で仕事に集中できないかもしれない。でも会社にいても割り込みはあるだろうから、それは一緒か。
ダメ?