半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

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このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、たまにロードレーサーの話題など、半蔵門付近を歩きながら雑談するようにリラックスしたお話中心。

キャサリンはどのように子供を産んだのか

キャサリンはどのように子供を産んだのか【読書/映画感想】20200518

 

人類が細胞レベルの移植の結果、ほとんど死が意味を持たなくなったが、副作用で子供が生まれなくなった世界で、無菌室でしか生きられない天才科学者が、子供を産むことを可能にしたと噂が流れ、子供と博士、そして数人の検事とともに消失した。グアトとロジは調査に赴くがクーパ博士のロボットに攻撃される。彼女の願いは、マガタ博士にメッセージを伝えて欲しいというものだった。。。

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子供を産むということは、クローンをつくることとは違う。単なるコピーでもない。自分の遺伝子を伝えて、その結果、どこかが似るかもしれないが、コピーやクローンを作ったわけではない。学び覚え体験し、成功し失敗し、楽しみ悲しみ喜び怒り、生きることによって別の個が育って行く。それが繁栄の、継続の、土台ではあるのだが、進化の土台でもある。遺伝子は同じでも、少し違うものが、少し新しい環境に適応するものが、生まれ育って行くサイクルでの1コマとなる。

 

我が娘二人は、ほとんど同じように育ててきたのに、まったく正反対の性格と行動と価値観に育った。

 

話の最後に、骨董屋でマトリョーシカを買って帰る。手作りだというそれは大きいマトリョーシカの中に基本的には同じはずだが少しだけ違う小さいマトリョーシカが入っていてそれが24個にもなる。コピーではない。クローンでもない。似ているが少し違う繰り返し。外側を作るとき例えば耳を作ると、次の外側には耳の出っ張りが必要になる。進化のように。

 

遺伝子が引き継がれ少し違うものができていくのはそのようなものなのか。

 

結局、クーパ博士はどのように子供を産んだのか。電子の世界の子どもとは、コピーはない子どもとは、どういうものなのか。謎のままだが考えるネタとしては最高に奥深く面白い。

 

示唆されるのは、マトリョーシカのように、産みそして育ててその子供がまた子供を産むことが本当の意味での子供を産むことなのか。ということだ。子供を産む、育てる、進化、それはどういうことなのかを改めて考える。