機械化が生み出す時間を使え【半蔵門ビジネス雑談】20200715
以前にお披露目したハンマーナイフ。乗用タイプの草刈機。
梅雨の時期に前後して雑草が成長する。昨年までは刈り払い機2台で二人で二つの畑をそれぞれ6時間、8時間かけて刈り取っていた。1日(できる作業時間は2時間/日くらい)で終わらないので、雨で作業ができない日があると最初に刈ったあたりはもう別の雑草が伸び始めて心が折れていたものだ。
今年はこのハンマーナイフが登場し、2つの畑はそれぞれ、1人で1時間、2.5時間で刈り終わる。時間効率的には、1/12、1/6の短縮で、しかも、乗ってハンドル操作だけなので体力も消耗しない。気分的には費用対効果抜群だ。
が、投資としてみると、実は、これ自体の効果としては、新しい生産物はないことに気がつく。草刈機だから、作っているものの生育には関係ない。作業者の体力と時間が温存されたが、それ自体も何も生み出すには至っていないのだ。
「農業への投資」として考えるなら、生み出された時間と体力を別の生産作業に使って、出荷するなどの収益を生み出さなければいけないはずだ。
この図式。ビジネスの投資でも同じ。
例えば、手計算でやっていた業務がIT化され、作業者の時間と頭脳労働は減り楽になったと喜んでも、実はこれ自体が新しい生産物を生み出してはいないのだ。楽になったというその時間と頭脳体力を別の事業に振り向けて、新しい収益を生み出さなければ意味がないのだ。
農業への投資が生み出した時間は、ビジネスへ振り向けてもよい。生まれたフリーな時間と温存された体力を、ビジネスへの投資できる時間と企画と考えてこれまでやれてなかったビジネスへの取り組みに振り向ければいいのだ。
機械化が生み出す時間を使って。
といいつつ、やっぱり楽になった分はそのまま休みたいっすw