敏感な国旗【半蔵門ビジネス雑談】20200818
副議長を務めているとある国際連携機関だが、先日HPのリニューアルを検討するTV会議で、議長である台湾の代表が、HP政策担当に対してメンバー紹介のメニューのインターフェースに注文を出した。
メニューは、各国の国旗をクリックすると該当する機関の紹介が出てくる仕様。それに対して、台湾代表は、
「メニューアイコンは国旗ではなく機関のロゴにしてほしい」
これは以前から、時々登場した会話だ。パワーポイントのプレゼンテーション内にある紹介の中にある台湾国旗について、
「削除してほしい」
と強く要望した。台湾代表が自らそう要望することもある。
連携機関のメンバーには中国の機関も入っている。台湾代表としては、そのことで連携内で軋轢が表面化し、連携の活動に支障をきたすことを避けたのだ。それほど敏感なことだったのだ。
同様の話が、ドラマの描写にもあった。
第一回の放送で、証券会社のセットに世界各国の株価表示の世界地図があったのだが、そこに台湾国旗があったのだ。
その結果、中国の配信サイトから同番組は削除された。ほんの1場面の1コマ、背景にあったセットの1部分だが、両国間、いや、同国にとってそれほど敏感なことだったわけだ。
私は彼らを支持してはいないが、そういうことだ。
これを表示した時点で彼の国の政府からは要注意とマークされているかもしれないね。