期待するのは背中を押してもらうこと【御散歩雑談】20200914
父は持病の治療を長く続けている。
癌である。2014年に正常値4.0の腫瘍マーカーが13を超え、注射による治療を始めた。その後値は下がり、0.4まで正常化。しかし、この1年でまた上昇始め、8月現在3.4。まだ正常値ではあるが、医師は次のようなアドバイスを出して来た。
- 再び癌が活発化している状態。
- 一般的には抗がん剤かホルモンの変更を検討するが、88歳高齢なので副作用から導入は難しいと考える。
- 上昇傾向ではあるが、今後の生命予後を決定するかは、なんともいえない。
- もし本人、家族の強い要望あれば、検討できるが、肝機能障害などの副作用がでるかもしれないことは、理解してもらわないといけない。
1は、病状の見解だ。数値で見てもそれはわかる。
2も、治療方針と、患者の状態を見ての見解。わかる。
3は、治療を変更しない場合の転移も含めてどのように悪化するかはわからないという見解。
4は、治療を変えた場合の副作用があることを告げている。
1、2、3で、医者は治療変更を進めていない。それで悪くならないとはいえない。
4で、治療をして、しかし薬の副作用が起きてくることもある。しかし、それもやってみないとわからない。
本人と家族に判断を委ねているのだが、本人も家族も、生命予後の知識はないし、副作用への知識もないので、判断ができず、決断をすることになる。
判断のためにはもっと情報が必要だ。
治療しない場合の悪化や転移の傾向や事例はどうなっているのか?
治療した場合の副作用の傾向や事例はどうなっているのか?
それらがわからなければ、判断はできない。えいや!と決断するだけになってしまう。
主治医に期待するのは、この場合、どうしたほうがよいのではないかという背中を押すアドバイス。
患者も家族も、専門知識と事実と可能性だけ聞いても、結局、どうしたものかと悩むだけだ。
決断は、判断ではない。
よい判断をしたなとあとで後悔しないでいたいのだ。
でも、これって、医者でなくITコンサルタントも同じような感じになってるかもな。
TV会議を入れたいがどうしたらいい?
あれとこれとこちらとあちらのツールがあり、特徴はこれこれ、メリットはこれこれ、弱点はこれこれ、一長一短、目的に合致したツールを選んでください。。。的な。
自戒。