半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

自己規律が左右する

自己規律が左右する【半蔵門ビジネス雑談】20200916

 

リモートワークは着実に日常化している。

一方で、元どおりのオフィスワークに戻る選択肢も再び日常化している場面もある。

日常はついつい短期的な最適解に戻る。楽な方へ戻るのだ。肉体的な楽なほう、だけでなく、頭脳的に楽なほうに。

 

リモートワークシフトは将来の姿への示唆を含んでいる。

 

それは何かというと、自己規律シフトだ。

リモートワークは、これまでのスタンダードであったオフィスワークシフトのように、新しいスタンダードになっていく。

いやなっていくと仮定しよう。

その場合に何が重要になっていくか。

 

オフィスワークシフトでは、オフィスという場が中心だ。そこに勤務し、そこで仕事し、そこで監督し、監督され、態度を示し、成果を出し、評価し、評価され、交流し、叱咤し、叱咤され、切磋琢磨する。オフィスで。オフィスワークシフトではそれがスタンダード。オフィスワークでの規律は、そこで働くこと、組織により監督されること、オフィスワークのルールでゆるく規律され、そこにいることで、規律に従っていることになり、決められた標準時間を経過すれば、仕事の仕方の規律は達成される。よりどころは社内規定はどうなっているか?前例はどうだったか?よりどころは誰かが決めた規律。

 

リモートワークシフトでも、仕事の基本は同じだが、中心はオフィスという場ではない。自宅だったりサテライトだったり、オフィスという場もそのいくつかの選択肢の一つにすぎない。各自の最適な場所に勤務し、そこで仕事する。しかしそこで監督はしない、監督されない、態度を示す必要はない、成果を出し、成果で評価し、成果で評価される。雑談的な交流はなく、叱咤はなく、成果のみで切磋琢磨する。

リモートワークの規律面での大きな違いは、自己規律だ。自己規律のアップグレードも自己の責任。それができないと、成果がでなければ不要となり、いつも誰かのルール化で、成果に加えて、勤務態度的リモートワーク状況の報告をし続けることになる。

仕事はグローバル化する。すると、自己規律をできるリモートワークシフトを確立していないと、グローバルな監督下にはいることになる。

 

そして、最大の危険なポイント。自己規律できないで監督される立場は、実は、とても楽だ。

いつのまにか、自己規律できる人、それができる人々、場合によっては国家、自国以外の国家の人々に、仕事規律的に支配されていく。自己規律はなかなか大変だ。一長一短にはいかない。意識的にそうなっていかないと、監督されるぬるま湯に浸る快適さに溺れていく。うまくいかないのは誰かのせいにするほうが楽だ。

だから、リモートワークがいやいやながらももたらされている今こそ、今から、自己規律によるワークへのシフトをしないと、今風にいうと、マジでやばい。

このリモートワークの自己規律を身につけることは、単にリモートワークの表面的なことだけでなく、仕事の仕方、考え方への支配する、されることにつながっていく。

リモートワークシフトの本質は、自己規律だ。

自分できっちり根拠ある判断をして自分で規律できるようにするか、誰かに規律され楽になるかは、それすらも自分次第だ。

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