老親のワイヤレス【あったらいいね】20201006
実家の居間のTVはたまに帰るとボリュームが70になっている。
両親は89歳と88歳だ。持病はあるものの元気。母は、スイミングに通っており今でも500m泳ぐ。泣き言は、「500mしか泳げない」で、十分すぎるといってもだめだと言い張る元気者だ。しかし、ここ数年、聴力は衰えている。会話に支障はないのだが、周波数的な問題なのかTV音声が聞こえないことがあるらしい。
数年前、手元で音が聞こえるようにワイヤレススピーカーを設置した。その後長らく使っていたが、電源ケーブルの接触が悪くなりついに音がでなくなった。そこで、群馬が生んだディスカウント「ヤマダ電機」で、ワイヤレススピーカーを購入した。
ワイヤレススピーカーは多くのモデルが出ているが最近のはたいていがBluetooth接続で、TV側にもUSBが必要だ。 USBでPCでも接続できればPC用のワイヤレススピーカーとしても使えるからだろう。しかし、実家のTVは東芝製のやや古い機種でUSBコネクタがない。したがってワイヤレススピーカーもAUX接続で音を飛ばすタイプになる。新しいモデルも、AUX対応をうたっているが仕様をよく調べるとこれまた大抵のモデルはAUXには有線接続なのだ。つまりワイヤレスでなくなってしまう。
妹がヘッドホンタイプの別機種を買ってきたのだが、送信部分がUSB接続なので結局実家のTVでは使えずお蔵入りしている。
最初の機種はTDK製で、2.4Ghzのワイヤレスだったが、すでに製造中止で、結局手頃なのは前述の機種だった。
こちらは赤外線ワイヤレスなので、間に障害物があると音が途切れてしまうが、それでも、母の側のテーブルにおけばなんとかなる。
最近の機器は扱いやすくなってきていて、自分で設置できるという前提だが、実際はこれに限らず、”老親のためのワイヤレス”は”老親自身”では設置できない。若い(といっても還暦w)家族が機種選定、購入、設置、使い方説明、保守まで面倒を見る。XXX電機はやってはくれない。一方、高齢世代はサービスにお金を払うのを躊躇する。世代にとってサービスはオマケだという意識は根強い。