リフレーミングにムカつく人【半蔵門ビジネス雑談】20201202
ある朝、「猿がお台場の公園で目撃された」というニュースを見ながら、皆で話していた。
Aが、
「そういえば、家の近くのあそこの崖、急斜面のところに昔猿がいた」
と述懐。それを聞いた誰かBが、
「それって三角地帯から登ったところの上のほうからの崖?」
と確認しようとしたら、
「崖っていってるでしょ?」と激怒。
「え?そんな怒らないで。三角地帯から登って行き止まりのところじゃないの?」
「違う。崖だ。」
要するに、Aは、道路から見た場所を言っており、Bはその場所を山側から表現しようとしているだけで、同じ場所を指しているのだが、Aは、それが自分を否定されているように感じたのだろうか。結局、Bは
「言いたいことは否定じゃなくて、場所を反対側から言いたいだけだ」
と緩やかに説明する。しかしAの怒りは収まらず。
朝から疲れる。
同じことを表現するのに、多面的にいってより確実にするための表現。リフレーミングだ。
紛争解決の場面でも使われたりする。
こういうケースでこんなに争いになる場面にあまり出くわさないのでこちらも驚いてしまったが、確かに、自分の表現を否定されたように感じるかもしれないと改めて気がついた。
ところが別の機会。ある仕事提携先と、トラブル対応の話をしていた。
こちらの見解を述べる。内容はほぼクレーム。キチンとした文書での対応を望む内容で、取り組み方への甘さの指摘をした。
会社としての対応をしてほしいというのがこちらの指摘。担当者の問題をこちらに告げられても困るからだ。すると相手が、担当者と会社との意見が異なって困っていると告げてくる。問題を所在を逸らして説明しようとする。リフレーミングとは違うが、一種、問題の別の面を話題にしようとするという意味ではリフレーミング的ではある。彼は彼なりに問題を解決しようとしているのはわかるのだが、責任回避のようにも受け取れて、カチンときてしまった。
リフレーミングは、言い方によっては、問題をずらそうとしているようにも感じる。
一言の追加。例えば、「わかりました。ここからは愚痴なのですが」と付け加えて、自分側の問題を相談するほうがいいのかもしれない。相談されても困るけど。。笑
言い方の問題。注意が必要だ。
最初の例でも、崖と認めた上で、「あの崖の上ってどの辺だろう?」と質問し、三角地帯の場所の特定をすればいいのかもしれない。リフレーミング手法に拘るのも考えものなのか。
言い方への配慮。
やっぱり疲れるものである。