総額表示義務化【半蔵門ビジネス雑談】20210318
2021年4月1日より、消費税表示に関する以下の義務化が施行される。
すごくざっくりまとめると、
- 消費税を収める事業者が対象
- 消費者を対象とする取引(事業者間は義務化されない)
- 支払総額を表示すること(本体価格[税抜]のような表示はNGとなる)
- その他表示特例あり
各社の対応としては、2通りになりそうだ。
1)税抜き価格をそのまま消費税込み価格にする(ユニクロ、ジーユーなど)実質的な値下げ
2)税込価格表示を消費税込表示に書き換える
チラシやHPなどの表示を書き換えるわけだが、例えば、
25、000円が本体価格で税抜き価格だった場合、これまでは25,000円(税抜き)と表示されていたものを、27,500円または、27,500円(税込)と表示することになる。=>2)のケース
または、これまでの本体価格25,000円を「実質値下げ」でそのまま税込価格にする場合でも、25,000円としか表示していなかった場合は、そのままでよいが、25,000円(税抜き)としていた場合には、25,000円または25,000円(税込)と書き換えることになる。=>1)のケース
チラシやHPなどの表示を差し替える手間としては、どれもほとんど変わらない。
購入者からみると、2)を見ると「値上げ」の印象になるだろう。短絡的には、売り上げ減に繋がるかもしれない。しかし、デフレ反対の立場としては、だからといって、1)に走るのは賛成できない。ユニクロはその道を選ぶようだが、売り上げ高トップを走る企業だからできること。消費者印象としては、実質値下げでも値下げしているように見えないので、売り上げ増には繋がらないと直感する。
モスバーガーは値上げ、回転寿司も110円表示になる。個人的にはこちらを支持。
ちなみに当社は、B2B取引のみなので表示変更はない。