半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

治療方針

治療方針【つれづれ】20210419

 

胸腺を18年前に摘出している。これは免疫を司る器官で大人になるとあまり重要でないらしいが、とってしまうと少々問題が出るらしい。免疫の暴走だ。必要な機能を壊してしまうことがあるらしい。

この18年何も暴走せず共存してきたのだが、年齢やいろいろな要素が絡み合い、どうやら白血球中の好中球という感染症と戦う血液細胞を壊し始めたらしい。これをなんとか復活させないとちょっとした細菌や感染症にも簡単にかかってしまいかつ戦えないので死に至る。なんとかこいつを復活させねば。

骨髄やその他の血液細胞には異常がないこともわかって、ほかの機能も正常なのがわかり、どうやら好中球にしぼられたので治療方針が狭まって来た。

好中球を増やす治療手段として、

1)ステロイド点滴

これは1月にも脊髄炎で使った際の記録で、好中球が一気に増加している。自分にも臨床例があり、これがよいようにも思えるが、欠点は長く使えないこと。一時的に好中球が復活しても、次に低下したおときにどうするかという持続可能性が未知なのだ。

2)免疫抑制剤 内服

これは、私と同じような胸腺摘出後の症例がある。内服で薬の量を調整しながら行う。欠点は、腎臓への影響が副反応として認められていること。効果が出る前に腎臓数値が悪化すれば中断せざるを得ないかもしれない。その場合、短期的なステロイドに頼ることになる。

いずれにしてもあと1ヶ月はかかりそう。やれやれだ。