半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

愛についてのデッサン

愛についてのデッサン【読書/映画感想】20220102

 

新年一発目が久々の最初の読了文庫。著者は1974年の芥川賞受賞作家 野呂邦暢氏の1979年発行の作品がタイトルになっている。26歳の古書店店主が主人公で古書にまつわる人探しの旅で始まる。古い刊行の作品なので描写はその時代のものなのが却って新鮮だ。

f:id:emandai34:20211221231224j:plain

以前、「もう一つ職業やれるとしたら」という話を書いたことがあるが、古書店店主はその時は思いつかなかった。

最近の本は読み終わるとメルカリやヤフオクに流してしまうので残っていないが、以前の気に入った本は全巻セットで残している。こういうのをセット販売するような古書店をやってみたい。今は店舗を持たなくても商売はできると言われるが、物理的な店舗の「古書店」をやりたい。店の奥のテーブルに座って日がな気に入った本を読みながら時々リーディンググラスを少し下げて上目遣いに来店客が悪さをしないか目を光らせる親父をやりたい。

扱っている本は決して売れ筋のヒット作ではなく、しかし、本好きがみると「そうそう、これこれ」と深くうなづく玄人好みの、あるいはちょっと変わった趣味の本を置く。そんな古書店。

そういえば父が先日亡くなった瀬戸内寂聴さんの源氏物語全巻を譲ってくれるそうだ。書棚からもらって帰ろう。

 

ちなみにこの本も友人Yくんからの借り物。いい本をありがとう。