国民的休日【たまプラビジネス余談放談】20220128
日本のお正月も、もう月末だ。今年は「”ただいま”にいっそうの深く特別な感情を覚えたのではないか」とラジオ番組のジェットストリームで福山雅治氏がナレーションで触れている。そうかもしれない。「こたつ、TVを見ながら、みかん」のお正月は2年ぶりだったろうか。
毎年、この時期になると「今年の春節は いつから いつまでなんだ?」と混乱する。というのも旧暦なので毎年微妙に太陽暦に照らすと日時が変わるからなのだろう。これは中華系の人も同じなのかは知らないが、聞いてもはっきり答えられない人がちょくちょくいるようだ。台湾支店長から「春節に台湾に来てほしい」と言われたので快諾し、「いつから?」ときくと1月の終わりというのでその予定でいたら2月初旬だったので結果的にはまったく春節でない日に台湾に滞在する羽目になったことがある。
しかしホント、この期間中華系が絡むと仕事は進まなくなり、頼んでおいた納品物が間に合わず大問題になったこともある。 一部の消費者向けサービス業は稼ぎどきで営業しているのかもしれないが、ほとんどの商業活動はコンビニなども含めてストップするようだ。「儲かるから営業する」という経済主体の発想は日本ほど当てはまらないように見える。
春節は日本のお正月に近い感覚だが、イスラエルにも国民的、絶対的休日がある。ヨムキプル(贖罪の日)といって、道路に車がいなくなり、高速道路にはスケボーで遊ぶ少年たちが現れる。ホテルのエレベータも止まり、レストランも物販店も閉まる。ホテルのモーニングビュッフェもお休みモードで、地下室の一角にパンとハム類が並んでいるだけになる。ユダヤ教でない人は働いているので旅行者もなんとか過ごすことはできるが、休むという点では春節よりもキッチリしている。一度この時期に、納品が間に合わないので開発作業を強行に行ってもらったところ、後にそのことが問題となり、(”万代は共通の敵だ”的に)味方が誰もいなくて難儀したことがある。
ここ2年のお正月は、久しぶりに動かないお正月だった。初参りもそこそこに、スキーやらリゾートやらにもいかず、初売りにもでかけず、実家で過ごし、家族と過ごし、コンビニにも出かけず犬の散歩をして、遅く起きて年賀状を見ながら過ごした。TVのお笑い番組も少し控えめだったように思える。
特段の活動をしない。お正月はそういう国民の休日だったが、いつの間にか「なにかしなくちゃ、どこかへいかなくちゃ」となっていた。でも、改めて気がついた、そうだ、こういう国民の休日だったこと。
国民的休日はこうでなくちゃね。
移動が随分と減ってパンデミックも終わりか?と思っていたのだが、コロナ感染者は過去最高を記録している。ただ、重傷者の数はそれほど切実ではないように報道が伝えている。ウィルスも人類と共存路線なのだろうか。28日くらいから始まった中華系の春節が終わる7日〜14日あたりからの感染者増加の状況で改めて見極めることになるのだろうか。