BADON(6)オノナツメ【読書/映画感想】20220913
ACCA13区監察課に登場したドーワー王国のバードンを舞台にした物語の第6巻。
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- バードンの煙草店 - 半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups
何かと事件の起こってきた過去5巻だが、今回はなにごともない普通の日の風景。
- ラズはタバコ職人の試験に向けて頑張る。
- リリーは憧れの料理家が街に来ていることを知りサインをもらいに本屋を巡り、
- リコはハチクマの女主人ドナとデート中、元彼女が現れ案内することになる。
- ハートは知り合った老人を案内する。
- エルモはCMに出演しプレミエラを宣伝する。
何事もなく過ぎていく日常。
登場人物主人公4人はムショ帰り。厭世的になり孤独になり人と遠ざかりがち。しかし、人生をやり直そうとしている。居場所を探し、社会に溶け込み、生活していこうとしている。商売でうまくいこうとしたり、同業者との関係、学校への関わり、それでも昔からの悪い仲間から接触されると迷惑をかけまいとまた孤立に向かう。
基本的なことが生活をつくる。商売でも学校でも同業者との関係でもなく、誰かと目的もなく散歩し、本屋をはしごして、誰かの道案内をしたり、それが生活だ。生活をつくるということは安定した居場所をつくるということだ。居場所は、つまるところ、ひととのつながりだ。そのつながりは、仕事や学校や同業者やそういう人々も含めて、平和な日常で人とのつながりが居場所をつくる。そのつながりと居場所が生活を成り立たせ、問題を生むが、問題を解決するのもまた、人とのつながりだ。
普通の日常を送ること、それが基本。