ペットショップ無惨 池袋ウェストゲートパークXⅤⅢ 石田衣良【読書/映画感想】20220928
石田衣良氏のIWGPシリーズの最新刊18巻。
- 常盤台ヤングケアラー
未成年ケアラーの辛い抜け出せない地獄のような境遇に付け入る売春組織に向かうマコトとGボーイズ。
- 神様のポケット
バングラディシュから来たコンビニ青年が突然逮捕。容疑は賽銭泥棒。2000円以下の被害額で動くGボーイズ。
- 魂マッチング
ハッカー ゼロワンの恋はマッチングサイトからだったが、そこに美人局組織が絡む。
- ペットショップ無惨
キャットキラー事件のタクトが持ち込んだペットビジネスの闇。
介護は今自分にも身近な内容だ。自分の場合、幸い施設は見つかったものの本人の気持ちを考えると自宅で面倒をみたいと思うがそれによって身内や自分が潰れていくのは目に見えている。そんな時どうすればいい?みんな、できないのに”かわいそうだから”と言う中で、自分だけは悪者でもいいから冷たい決断をする必要があるときに、その決断ができるか、口に出せるか。そうなったときに被介護者の気持ちはどうなるのか。答えの出ない問いが続く。
ウチの愛犬はペットショップから来た。売れ残りの処分寸前だった時期に安値で引き取ったが少し遅れればもしかすると処分されてしまっていたのかと思うと胸が締め付けられる。ペットショップの仕組みが売れなかったペットの悲劇を生むのならショップビジネスの規制はもっと厳しく実効性のあるものにしなければ人間はしっぺ返しを喰らうかもしれない。それこそ宇宙人に矯正されペットとして飼われる未来を想像してみればいい。
マッチングは一般的になってきているのだろうか。友人にそれで結婚した人も何人かいるが、それはあくまでうまく行ったほうなのだろうか。裏に隠れた闇はまだあるように思えてならない。
マコトもタカシもいい年なはずだ。少し問題解決の勢いも落ち着いてきたのかもしれない。力も使うがより頭脳的になってきた。