半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

「利用規約の改定」考

「利用規約の改定」考【たまプラビジネス余談放談】20221013

 

郵便局のネットショップで時々記念切手などを買うので定期的なメールマガジンがやってくる。この度9月末付けで利用規約を改定するという通知がきて、メール内にはリンクがあった。利用規約ページへのリンクだ。

www.shop.post.japanpost.jpわずか23条からなる短い(かどうかはなんともいえないか)利用規約だ。

が。。。

 

購入者は改定されたので読んで理解せよ。。。といわれて、読んではみたが、モヤモヤがおさまらない。どこが改定されたのか?以前の規約のアーカイブはないので目視比較もできない。本規約の変更についての条項が1条にあり、他の利用規約と同様に規約が変更されること、利用者は利用継続したら規約に同意したものと見做す”見做す条項”があり、どう変わったかにかかわらず、同意をしないと使えないので、使うしかないし、変わる前に打診や質問、意見を言えるタイミングがあったわけでもなさそうだ。

 

この改定通知は、会員にメールが送られてきているがその中にも改定箇所については言及がないので会員でもやはり改定箇所がはっきりしない。規約の研究でもしていない限り記録もなく改定箇所がわからず反論も注意もしようがないのは、いいのか?これ。

 

利用規約については、消費者庁の第6回デジタル・プラットフォーム企業が介在する消費者取引における環境整備等に関する検討会(2020年5月19日)でも改定の変更についての議論がなされていた。

デジタル・プラットフォーム企業の利用規約(事務局資料) [PDF:738KB]

https://www.caa.go.jp/about_us/about/plans_and_status/digital_platform/pdf/consumer_system_cms101_200520_07.pdf 

そこでも結論はでていないようだが、わかりにくい、長い、理解する時間がない、でも利用はしたいので、読まないで使う、企業側は合意とみなす、これでは有名無実化したままになりそう。

 

法律は無知が罪ともいわれるが、せめて改定メールに改定箇所を箇条書きにするか、改定条項の示すだけでもいいからあ改定履歴を掲載していくべきかと思う。いかがでしょ。

 

(その後、利用規約を見るとこの記事を書いた時点から随分増えているように思う。こういうのもちょっとあれ?って思うことだ)