個人情報漏洩の夢を見た【たまプラビジネス余談放談】20230112
1藤2鷹3茄子からは程遠い今年の初夢は、新年福引での個人情報漏洩未遂の慌ただしい夢だった。
初夢。
なぜか町内会の福引担当になり、お客さんを相手に福引券と引き換えに福引機械をカランカランと回すのに立ち会い、白玉、赤玉、黒玉、緑玉、金玉に合わせて商品を渡す係の私。多くは白玉のティッシュかお菓子を渡すのだが、時にほかの色の玉も出て、それにあわせて景品を渡している。愛想笑い。
そしてあるタイミングで金色の玉を母と子の親子連れが引き当てた。液晶テレビ。ウチの相向かいに店舗を構える町内会の電気店提供の液晶60型だ。最新型ではない。当たりの鐘が鳴り響き、歓声があがり、人だかりが一時的にできた。嬉しそうな親子。手続きで事務所用テントに向かう。大きい景品を届けたりするために住所などを伺う。「1等出ました」の白札が掲げられ、心なしか福引の列が長くなったような感じもする。
午後も福引の対応は続き3時過ぎてそろそろ屋台じまいも近づいた頃、休憩していると事務所に男性がやってきた。
「さっき液晶を当てたものです。この町内に越してきて間もないんですが、妻が”前の住所の番地を書いたかも”というもんですから確認させてもらえれば」
対応した同じく近所の工務店のおばさんが「ああ、そうですか。ちょっと待ってね、さっき住所を書いてもらったのを探すから」と答える。ぼんやりとした気分でスマホでゲームをやっていた自分だが、ゾクっとするものを感じる。マズイ!
「あ、おばさん、おれやるよ、休憩終わりだから」
と割って入る。
台帳を開いて見せる直前だった。
「そういうの、よくありますよね。わかります。」
「うっかりしていたらしくて」
「慌ただしいですからね」
そして、白紙をメモとペンを渡した。
「こちらに正しい住所を書いてもらえますか」
男性は一瞬訝しげな顔。
「番地だけなので見ればわかりますから」
「いえ、一応決まりなので」
少し押し問答。
やがて、男性は住所と番地を書いて差し出す。
「お預かりして、こちらで書き換えますからご心配なく。奥様、お嬢さんによろしくお伝えください。すぐ届きますからね。」
照合すると、両者はまったく一致していない。男性のメモは町名もでたらめで番地も出鱈目。
後日談で、奥さんと子供は、DVから逃れて引っ越ししてきた親子だった。男性は接近禁止命令を出されており、おそらくこの街を探している間に福引現場に出会した。その場では人目につくので、住所を訂正するフリをして盗み見て直接家にいくつもりだったのだろう。
実際の夢はもう少し混沌としていた(4つの当選の全員に同じような情報漏洩のリスクが発生した)が、こんなに明確な夢を見るとは、正夢になるんだろうか。今年はいったいどんな年?