ゲームスターズ(2)GAME STERS オノナツメ【読書/映画感想】20230503
新作シリーズの第二巻。第一作で巻き込まれた殺人事件がらみで若い探偵の手伝いをすることになったホテルドアマンと大富豪。それぞれの特殊能力を活かして事件解決に臨む
テレビに出てくる主人公のような探偵になりたい若い売れない探偵だが、そもそも事件の主人公は依頼人であって探偵ではないよね。笑 でもドラマの探偵は主人公の場合が多いか。おとぼけ具合は主人公の魅力があるのかもしれない。主人公2人の老人、一人は元海兵隊で傭兵で今は高級アパートのドアマン、しかし、人に意図しない行動を取らせることのできる特殊能力を持つ。そしてもう一人は成り上がりの大富豪、もう引退をしようとしているが、人の本心を見抜く特殊能力を持っている。このチート的設定がまだ本領を発揮してはいないが探偵モノとしては面白いけどズルいようにも思える。最後はきっと切り札的な能力効果でスカッとするカタルシスをもたらしてくれるのかもしれないが、やはり探偵ものは頭脳でいって欲しいかな。あ、それは若い純粋な探偵さんの役目なのか。そして今作の最後には、あんな奴らがチラッと登場するのは作品はハイパー探偵ものに流れていくだろうことを匂わせる。どうころぶのか。面白くなるのか、興醒めするのか。どっちにしても、買わなきゃなので商業的には成功か。