30年前の古畑任三郎で当時のことを思い出す【たまプラビジネス余談放談】20240708
放映から30周年記念で再放送をしている「古畑任三郎シリーズ」。故・田村正和が警部補で事件を解決していくが、構成が面白い。毎回豪華俳優、歌手、スポーツ選手がゲストで、必ず彼らが犯人である。冒頭で殺人を犯し完全犯罪を目指して証拠隠滅を図るが、古畑にじわじわと追求され最後は自白となるスジ立て。誰が犯人?というハラハラは一切ない。それなのに面白い。脚本;三谷幸喜氏の快作だ。
1994年ごろなのでテクニカルな時代背景が大きく違ってその点も面白い。1995年に放映されたスペシャルシリーズでは、主演が陣内孝則で、現場はオーストラリアという設定で撮られている。アリバイ工作にテクノロジーがよくでてくるのだが、このころはまだメールがそれほど普及していなかったのだ。私の記憶でも社内メールにダヴィンチメールというのが導入されたが、たしか、まだ外部には送れていなかったように思う。
ドラマ内で、数学者がこれまで解けなかった定理を解いた時にいち早くその事実を周知するために「世界の数学者に(検算をして欲しい)と”手紙”を出す」のだ。現在なら絶対に電子メールだろう。タイムスタンプも付くし、学者のメーリングリストにでも流せば一発だ。手紙なので到着も数日かかる。同時期に解いても先に郵便を出したほうが先に解いたことになる。電子メールは送れたはずだが、海外からとなるとまだ事情が違う。ダイアルアップで、自分のプロバイダーにつながるアクセスポイントがあるかどうか。
私の記憶でも、1996年イスラエルに仕事で行った際、アパートを借りたが、インターネットはあるものの、接続はダイヤルアップ接続で、速度も遅く、時間課金され、また自分のプロバイダーと提携しているアクセスポイントがなければ、日本のアクセスポイントに国際電話をかけることになる。2週間くらいの滞在でメールをするだけなのに、10万近い電話料金になった。LANは提携先オフィスにはあるが、Wifiはなくて、メールをするにはハードルが多過ぎて必要最小限の利用になった。
(いらすとうや)
ドラマ内で”手紙”が使われたのも納得だ。
んーーーーーふるはたぁにんざぶろうぅ。。でした。