半蔵門御散歩雑談/ODR Pickups

株式会社ODR Room Network

このブログは、株式会社ODR Room Networkのお客様へのWeekly reportに掲載されている内容をアーカイブしたものです。但し、一部の記事を除きます。ODRについての状況、国際会議の参加報告、ビジネスよもやま話、台湾たまにロードレーサーの話題など、半蔵門やたまプラーザ付近を歩きながら雑談するように。

さらば電話帳(はてな記事 3318)

さらば電話帳【たまプラビジネス余談放談】20240801(はてな記事 3318)

 

いずれくる”時間の問題”だったのだと思うがタウンページの廃刊が発表された。

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 そういえば家に電話帳が配布されなくなって久しい。かつては新しい電話帳が届くと古いやつを処分するのが面倒だったことも遠い思い出になっている。家電”いえでん”のない世帯も多い。娘たちの家には既にないし、引っ越しのタイミングでやめた同世代も少なくない。電話には今の携帯世代には理解されない思い出がある。最初は家に電話はなかった。小学校高学年ごろ初めて電話が敷設された。

それまでは近所の電話を借りていた。家に電話を引いた、はいいが、最初は誰にも電話番号を教える機会もないし、知り合いで持っている家庭も少ないし、電話がかかってくることもなかった。ある日、初めての呼び出し音が鳴った。恐る恐る出ると祖父の声。こちらも戸惑い黙っているとかけてきた祖父が「どちら様でしょうか?」とつぶやいた。祖父なりのサービスだったのか。

大学入学し、上京して電話の権利を購入。当時、電話は証券のようなものだったのだ。確か権利だけで10万近かった記憶。電話帳が配布されると暇に任せて電話帳の個人欄を眺めた。

そこで発見。”万代栄一郎”同姓同名。嬉しくて思わず電話した。文京区在住の老人の方だった。「同姓同名です」と話が弾んで、今では考えられない話。

大学のサークルで知り合った他大学の女の子に恐る恐る電話をすると家の人、多分お父さん、がでた。おどおどと自分を説明して伝言を頼んだ。携帯ができる前の”あるある”。

 

タウンページ印刷を受注していた会社はどうなるだろうか。

映画「マイ・インターン」では、印刷会社に長く勤務していた営業マンのロバート・デ・ニーロは、跡地に入居したアン・ハサウェイが経営するアパレルネット通販のベンチャーにインターンで就職し、昔気質の人間力で活躍する話。

大丈夫なはずの安定企業がなくなり、別の仕事を探すベテラン。長年生涯を捧げた会社が消えるのかもしれない。

 

タウンページのように。

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(はてな記事 3318)