薬の安全保障(Geminiに聞く)【たまプラビジネス余談放談】20240920
コロナ陰謀説とかワクチンの秘密とか、そういう陰謀論には与しないが、薬剤に関する安全保障については考える必要があるなと思っている。個人的には免疫抑制をしているので何らかの感染症に罹ったら頼るのは抗菌薬だ。そう考えると、抗菌薬のない世界では自分は最弱者の一人になる。もし、抗菌薬を国外に依存してしまうと、経済や食糧、防衛の安全保障と同じレベルで、首根っこを掴まれていることになる。
まずは基礎的な考えを得るべく、生成AIのGeminiくんに尋ねた。
問い:
重要な薬、例えば抗菌薬の原料を特定の国からの輸入に頼り過ぎていると、それを遮断されれば治療、ひいては健康に影響がでる。そういう状況では、その国との外交交渉では不利に働くだろう。そうならないために政策としてどういう選択肢があるか。
薬の安全保障と政策選択肢:多角化と国内生産の重要性について
Geminiくんの回答:
薬の安全保障、特に抗菌薬のような重要な医薬品の供給安定化は、現代社会において喫緊の課題です。特定の国への依存がもたらすリスクは、ご指摘の通り、医療だけでなく、外交面においても大きな影響を与える可能性があります。
この問題に対して、各国政府や国際機関は様々な政策選択肢を検討しています。主なものとしては、以下の点が挙げられます。
1. 医薬品原料の多角化
- サプライチェーンの多様化: 原料の調達先を複数の国に分散させることで、特定の国に依存することを避けます。
- 新たな供給源の開拓: 新興国など、新たな原料供給源を探索し、関係を構築します。
- 国際協力の強化: 各国政府間や国際機関による協力体制を構築し、情報共有や技術協力を通じて、安定的な供給体制を構築します。
2. 国内生産能力の強化
- 国内での生産施設の増強: 国内における医薬品原料の生産能力を強化し、自国での生産比率を高めます。
- 研究開発への投資: 新規医薬品原料の開発や既存の生産プロセスの改善に向けた研究開発に積極的に投資します。
- 税制優遇などのインセンティブ: 国内での医薬品生産を促進するため、税制優遇や補助金などのインセンティブを提供します。
3. 備蓄体制の強化
- 戦略物資としての指定: 重要な医薬品を戦略物資として指定し、政府レベルで備蓄を義務付けます。
- 民間企業との連携: 製薬企業などと連携し、民間レベルでの備蓄を促進します。
- 国際的な備蓄ネットワークの構築: 他の国々との間で、医薬品の相互支援に関する協定を締結し、国際的な備蓄ネットワークを構築します。
4. その他
- 情報収集・分析体制の強化: 世界的な医薬品市場の動向や、サプライチェーンのリスクを常時監視し、早期に問題に対応できる体制を構築します。
- 人材育成: 医薬品製造に関わる人材育成を強化し、国内の生産能力を維持・向上させます。
- 規制改革: 医薬品の製造・販売に関する規制を柔軟化し、イノベーションを促進します。
政策選択における課題
これらの政策を実行する上では、以下の点が課題として挙げられます。
- 経済的な負担: 国内生産能力の強化や備蓄体制の整備には、多額の費用がかかります。
- 時間的な制約: 短期的な対策だけでは、根本的な解決には繋がりません。長期的な視点での取り組みが求められます。
- 技術的な課題: 一部の医薬品原料は、高度な技術が必要であり、国内での生産が困難な場合もあります。
- 国際的な調整: 多国間の協力が必要なため、国際的な調整が複雑になる可能性があります。
薬の安全保障は、一国だけでは解決できない問題です。国際的な協力の下、多角的なアプローチを講じることで、より安定的な医薬品供給体制を構築していくことが重要です。
補足
パンデミックの影響: 新型コロナウイルス感染症のパンデミックは、医薬品供給の脆弱性を改めて浮き彫りにしました。この経験を踏まえ、各国は薬の安全保障に対する認識をますます高めています。
サプライチェーンのデジタル化: ブロックチェーン技術などの活用により、医薬品のサプライチェーンの透明性を高め、偽造品や品質の低い製品の流通を防止する取り組みも進んでいます。
自前の開発が理想だが、限界もある。最終系はそれだとしても、時間的制約も出てくる。一国依存とならないように友好国との連携を進め、代替策を用意しながら、健康とか医学という観点に加えて、”安全保障”という視点での取り組みを、政策として行うべきだ。そういう捉え方をしてくれる政治、政党を有権者は選んでいく役割を担う。