自分が聴きたいもの、見たいものは本心か?【御散歩雑談】20241128
FacebookをはじめとするSNSでは大抵リコメンド機能が搭載されていて、それまでに閲覧した記録をもとにAIやアルゴリズムによって「あれが好きなら、これも好きでしょ?」的におすすめの音楽やテキスト記事、動画などが自動的に表示されてくる。
例えば、音楽で Beatlesを聴くとエルトンジョンやストーンズが選曲されたり、インディジョーンズの映画を観ればダヴィンチコードを勧められ、森博嗣の小説を購入すると「ビブリア古書堂の事件手帖」がこちらもいかが?と関連書籍に現れる。草刈り掃除の動画を最後まで見たら類似の掃除動画がフィードに増え、ゴミ屋敷片付けの動画が表示されてくる。
そうするとまた同じような動画を頻繁に見て、それがまた「好きなのね」と解釈されさらに頻度が増す、というサイクルになる。一度でも「好き」という隙を見せると、これでもかと類似情報を流してくる。油断すると、「そう俺好き、なんでわかった?」とも錯覚しそうだ。
ネット通販でも同じことが起こる。興味あるものが表示されると何気なく深い意味なく欲しいという意思表示ではなくてもクリックすることがある。すると類似商品、関連商品が頻繁に表示されてくる。それをクリックするとまたそこから派生して商品が表示されてくる。
財布を選ぶと財布ばかりになり、さらには関連する小銭入れがお勧め商品に出てくる。そろそろ財布を買い替える時期かなとも思えてくる。
はて。
私の聴きたい曲はなんだったっけ?観たい映画はどういう類いの映画だった?読みたいと思える本はどんなジャンル?刑事ものか、サスペンスか、アドベンチャーか、犯罪ものか、エッセイか?買うべきものは財布なのか?確かに小銭入れは大分傷んでいるが。
もう一度、それが欲しかったのかは冷静に検討しないと、それほどいるものでもないのに買ったり課金したりしてしまう。
欲したきっかけは本当に自分の意志だったのかを思い出さないといつでもコントロールされてしまう。。。ような気がする。