その”お勧め”のカラクリのようなもの【たまプラビジネス余談放談】20241202
11月28日に書いた記事の続き。ChatGPTと会話してみる。
音楽サブスクでBeatlesを聴くとお薦めとしてエルトンジョンやストーンズが選曲されたり、インディジョーンズの映画を観ればダヴィンチコードを勧められ、森博嗣の小説を購入すると「ビブリア古書堂の事件手帖」がこちらもいかが?と関連書籍に現れる。草刈り掃除の動画を最後まで見たら類似の掃除動画がフィードに増えてくる。
そうするとまた同じような動画を頻繁に見て、それがまた「キミはそれ系が好きなのね」と解釈されさらに表示頻度が増す、というサイクルになる。いつの間にか「自分が伝えたこと」が、「誰かの言葉のように感じてくる」不思議な感覚がある。
これは、現代のインターネットが利用する「レコメンデーションシステム」や「アルゴリズム」がもたらす興味深い現象です。こうした仕組みは、一人ひとりの嗜好や行動パターンを分析し、それに基づいて関連するコンテンツを提案します。仕組みや影響について知りたい?
知りたい。レコメンデーションの仕組みとか、なんで影響されてしまうのか、不思議な感覚はなんなの?
レコメンデーションシステムの仕組みは、まずシステム上のcoockieなどで、あなたが選んだ音楽、映画、書籍、動画などのデータが記録され、同じジャンルや他のユーザーが好んだコンテンツ:例えば、ビートルズを聴いた人がエルトン・ジョンやローリング・ストーンズを聴いていた場合、それをお勧めする。これが一つ目。
あなたが提案されたものを見たり聴いたりすると、アルゴリズムが「さらにこれが好きだ」と学習する。このループが、どんどん狭い範囲に特化した提案を生む原因。これをフィードバックループと呼ぶ。
レコメンデーションとフィードバックループか。
なんで影響されてしまうのかな
心理的影響で、自分が興味を持つコンテンツだけが提案され、幅広い選択肢が狭まりやすくなる。まるで「自分の好きなものが周りに反響する」ようなので、エコーチェンバーと言われる。
さらに「これが好き」と判断され、同じようなものが繰り返し表示されると、次第に「自分はこれが好き」と改めて認識するようになる。一種のバイアスで「自己強化バイアス」と呼ばれる。
結果、気づかないうちに、自分が見ている情報が普遍的なものだと思い込みやすくなっていく。
レコメンデーションの仕組みの説明を聴く限り、提供された情報もつまりは”自分発信”だったのに「誰かの言葉のように感じる」という感覚は、どういうこと?
「他の人はこんなのも聞いてます」という言い方は、他のユーザーの傾向に基づいて提示される感じになり、あなたが直接選んでいないコンテンツのように感じることになる。インターネットのアルゴリズムが、あなたと同じ考えを持つ他者の意見をフィードとして提示している結果、あなたの趣味に合わせてパーソナライズされているように感じるため、まるで「誰かに理解されている」ような気持ちを抱く。
SpotifyでDaily Mixというのが1から6まである。それぞれジャンル傾向が分かれていて、聴いていると懐かしいものや意外な、しかし嗜好に合う曲が再生されてくるので、ついついSpotifyの選択に任せて垂れ流していると再生しているものが「好きな傾向の曲」認定されてさらに同じような曲が増えてくる。繰り返していると同じ傾向だらけになってくる。
ある日、母のために演歌を探して再生していたら、翌日、Daily mix6に演歌が入ってきた。おやっと思ってしばらく聴いていたらその次の日には、Daily mix2に昇格、演歌がたくさん。演歌が好きだというレコメンデーションに変わっていった。私の好きなアーティストの一人にJimi Hendrixがあるが、もしかすると他の人のレコメンデーションにも、”Jimi Hendrixを聴く人は、「川の流れのように」が好きだ”という傾向が広まっていった可能性もあるぞ。笑