放射線治療体験メモ【御散歩雑談】20250213
初めて放射線治療を体験することになった。治療箇所は癌ではなく21年前に切除した胸腺腫瘍の取りきれなかった播種(はしゅ タネのように撒かれた見えない腫瘍の芽のようなもの)が5年目くらいから徐々に大きくなり、心臓近くのそれが大きくなっていて他の器官への浸潤をしそうなので予防的に放射線をあてることになったのだ。事前の説明やインフォームドコンセントへの同意のあと、治療に入った。
準備 ー 位置決め ー
まずは、放射線を射てる位置を確定するためにCTを撮影し、体にマジックでマークを書き込む。それを元に座標を設定し実際の照射を行う。「なるべく消さないように」とアドバイスされた。この準備のあと別の日から実際の治療に入る。
治療(座標)
初日。放射線治療機は、CTのような雰囲気だがドームはいるわけではない。寝台の上に寝ると、3本のアームの先に照射装置らしきものがついていてそれが体の周囲を回りながら照射していく。後日確認すると照射は真ん中の大きい円形のところから出ているそうだ。
照射
位置を座標で確定させ、「あてていきます」との声のあと、アームがグルリと周囲を2〜3回回って終了した。思った以上にあっけない。ものの10〜15分。
リスク
リスクは、照射する位置によって周囲の器官にも影響を与えることで別の症状がでること。例えば肺に近い部位にあてると肺に影響することがあり、肺炎を起こしたりすることだ。あるいは周囲の器官への浸潤があった場合、腫瘍が消えたことによって浸潤部分からの出血が起こるとかもあるという。医師としても「やってみなければわからない」と言うしかないようだ。
費用
それと費用。高額療養費で補填されるが一回あたり数千円の費用である。とりあえす支払いはしなければいけない。30回なので20万くらい?ヒエー。。。。でも生命保険の特約に入っているのである程度は戻りそうだ。